'クリア系'オカリナの二大巨頭 「ソルジェンテ」と「カンターレ」比較再考① [工房系オカリナ]
「清らかでクリア」な音色のAC管・・・と言えば
この「ソルジェンテ」と「カンターレ」が二大巨頭ですね!
大きな括りでは「クリア」系なのですが、この2つは音色と
響きの質、それを引き出すための「息の使い方」共に、
ケッコー・・・異なっていたりするのです。
厳密に言うと、「ソルジェンテ」は裏息による響きの変化は
極めて小さいのですが・・・
息を入れた瞬間から管内を空気がグルグル巡る感覚が指先に
伝わり、「豊潤な響き」がパーッと拡散していきます。
また、その響きの質は西洋的で・・・
全く雑味の無いソフィスティケイトされた「透明感」が空気中を
突き抜けていく感じ・・・。
他の追随を許さない「透明感」+「豊潤さ」こそが「ソルジェンテ」の
「ソルジェンテ=湧き水・・・の意味」たる所以でしょう。
同じクリアな響きであっても、単純に吹くと(表息で)「カンターレ」の
方は「やや薄口で和テイスト(素朴さ)」な感じがします。
しかし「カンターレ」は【裏息の質、使い方】によって、薄口の
響きを濃い口(豊潤な)近くまで拡げることができる奥深さを
備えているんですね。
つまり、演奏者の「表現できる余地がかなり広い」ということです!
(コントロールするにはそれなりの訓練が必要です!)
カンターレを響かせる(特に高音部)ためにはお約束の「裏息」が
必須となりますので、今まで「吹き込む息」でアプローチされていた
方はかなりの意識改革が必要になると思われます。
僕は冒頭で「ソルジェンテ」を「変化が極めて少ない・・・」と表現は
しました。
このこと・・・イコール:「亜音」のようなオートマティック・安定型を
意味しているわけではありません。
「ソルジェンテ」はある意味カンターレ以上に息質の変化にシビア
でして・・・
不安定な息や中途半端なビブラートの拙さを見事なまでに誇張して
しまう(恐ろしい~)特性を持っているのです。
(特性を逆手に取れば、繊細な感情表現が可能に・・・。)
丁寧かつ、やわらか~い安定した息を供給し続けないと・・・
ソルジェンテの特徴ある音色を演奏に活かしきることができません。
そういった意味では「難解」な部分を大いに持ち合わせているAC管
ではあります。
この2つはどちらが「優れている」とかではなく、ユーザーが最終的に
そのオカリナに何を求めるかで、選択していただきたいな~・・・と
思っています。
ところで・・・
ソルジェンテは「優」というカテゴリー(アケタ「R」のような・・・)を廃番に
してしまいましたが、オーダー時に好みの「息圧」を指定できる「セミ・
カスタムオーダー」システムを取り入れたことにより・・・
ユーザーフレンドリーなサービスを提供する工房としてのイメージと
地位を確立していった(人気になった)ように思います。
バリエーション一本化後のAC:最終価格は31,500円だったでしょうか。
カンターレの方はオーソドックスな「スタンダード:4C」が17,500円と
お安い設定になってますが・・・
ソルジェントとの比較価格帯となると「EXシリーズ:4C」の35,000円、
こちらは弱息向きで響き重視
(このEXは音色の透明感がシリーズ中、1番だと思います。)
息圧が強い方にも対応できる「GR」シリーズとなると・・・いきなり
10万円超えの世界
弱息~超強息まで、同価格で対応、オーダーできる工房は
「ソルジェンテ」と「ヒロミチ」ぐらいではないでしょうか。
(貴重です!)
「クリア(透明度の高い)な音色をベースに、表現したい・・・」
そのようなAC管を希望される方は、使いこなし、入手方法等々、
決して簡単ではありませんが・・・両オカリナをぜひ、試されて
みて下さい!
「オカリナ観」が変わるであろう、出会いとなってくれるはずです。
この「ソルジェンテ」と「カンターレ」が二大巨頭ですね!
大きな括りでは「クリア」系なのですが、この2つは音色と
響きの質、それを引き出すための「息の使い方」共に、
ケッコー・・・異なっていたりするのです。
厳密に言うと、「ソルジェンテ」は裏息による響きの変化は
極めて小さいのですが・・・
息を入れた瞬間から管内を空気がグルグル巡る感覚が指先に
伝わり、「豊潤な響き」がパーッと拡散していきます。
また、その響きの質は西洋的で・・・
全く雑味の無いソフィスティケイトされた「透明感」が空気中を
突き抜けていく感じ・・・。
他の追随を許さない「透明感」+「豊潤さ」こそが「ソルジェンテ」の
「ソルジェンテ=湧き水・・・の意味」たる所以でしょう。
同じクリアな響きであっても、単純に吹くと(表息で)「カンターレ」の
方は「やや薄口で和テイスト(素朴さ)」な感じがします。
しかし「カンターレ」は【裏息の質、使い方】によって、薄口の
響きを濃い口(豊潤な)近くまで拡げることができる奥深さを
備えているんですね。
つまり、演奏者の「表現できる余地がかなり広い」ということです!
(コントロールするにはそれなりの訓練が必要です!)
カンターレを響かせる(特に高音部)ためにはお約束の「裏息」が
必須となりますので、今まで「吹き込む息」でアプローチされていた
方はかなりの意識改革が必要になると思われます。
僕は冒頭で「ソルジェンテ」を「変化が極めて少ない・・・」と表現は
しました。
このこと・・・イコール:「亜音」のようなオートマティック・安定型を
意味しているわけではありません。
「ソルジェンテ」はある意味カンターレ以上に息質の変化にシビア
でして・・・
不安定な息や中途半端なビブラートの拙さを見事なまでに誇張して
しまう(恐ろしい~)特性を持っているのです。
(特性を逆手に取れば、繊細な感情表現が可能に・・・。)
丁寧かつ、やわらか~い安定した息を供給し続けないと・・・
ソルジェンテの特徴ある音色を演奏に活かしきることができません。
そういった意味では「難解」な部分を大いに持ち合わせているAC管
ではあります。
この2つはどちらが「優れている」とかではなく、ユーザーが最終的に
そのオカリナに何を求めるかで、選択していただきたいな~・・・と
思っています。
ところで・・・
ソルジェンテは「優」というカテゴリー(アケタ「R」のような・・・)を廃番に
してしまいましたが、オーダー時に好みの「息圧」を指定できる「セミ・
カスタムオーダー」システムを取り入れたことにより・・・
ユーザーフレンドリーなサービスを提供する工房としてのイメージと
地位を確立していった(人気になった)ように思います。
バリエーション一本化後のAC:最終価格は31,500円だったでしょうか。
カンターレの方はオーソドックスな「スタンダード:4C」が17,500円と
お安い設定になってますが・・・
ソルジェントとの比較価格帯となると「EXシリーズ:4C」の35,000円、
こちらは弱息向きで響き重視
(このEXは音色の透明感がシリーズ中、1番だと思います。)
息圧が強い方にも対応できる「GR」シリーズとなると・・・いきなり
10万円超えの世界
弱息~超強息まで、同価格で対応、オーダーできる工房は
「ソルジェンテ」と「ヒロミチ」ぐらいではないでしょうか。
(貴重です!)
「クリア(透明度の高い)な音色をベースに、表現したい・・・」
そのようなAC管を希望される方は、使いこなし、入手方法等々、
決して簡単ではありませんが・・・両オカリナをぜひ、試されて
みて下さい!
「オカリナ観」が変わるであろう、出会いとなってくれるはずです。