現在『マルチレコーダー』ではベスト! 「TASCAM CD-A580 V2」 [オーディオ&BCL(new3/new7で評論)]

CD、 roon(DACアンプ)からカセットテープへ「高音質」録音するための『現行マルチレコーダー』ベストと判断し本機を入手しました。

CDからカセットテープへの録音を『単体で完結可能』な機種は安価だとラジカセ系、あとはフルサイズの本格マルチレコーダーしかありません。選択肢は極めて少ないです。

ラジカセですとSONY、東芝、中華系から数機種出てはいますが「録音音質」では間違いなく「SONY CFD-S401」の一択です。他機種は正直おすすめ出来ません。

さて本格的なマルチレコーダー(CD&カセット)とはいっても現在「TASCAM CD-A580 V2」と「TEAC AD-850 SE」の2機種(どちらも同じTEAC社)しか存在しません。

私は「SONY CFD-S401」も保有しており、カセットテープへのダビングのみならコスパも含め概ね満足しています。ただ、ノーマルテープ(Type1)でしか再生&録音出来ないことがネックです。

本機と「TEAC AD-850」との比較ですが、お値段は本機が業務用という事もあり3万円ほどお高いです。

大きな違いは本機のカセットテープ対応が録音に関してType1、2(クローム)まで。再生に関してはメタルまで全て対応可能です。また本機にはモニター用のヘッドホン端子が備わりますが「AD-850」はラインからアンプを通してモニターする必要があります。(単体でモニター出来ない)

肝心なカセットテープの録音&再生音質ですが本機は「AD-850」と比較すると全般的に解像度が高く、特に高音部のクリアさでは明確に上です。「AD-850」は良い意味ではマイルドで聞き易いのですが、メリハリ感に乏しく淡白なサウンドに感じます。(知人から借用)

参考:録音クオリティは・・
TASCAM CD-A580 V2>SONY CFD-S401>TEAC AD-850・・の順番になると思います。

私は結果的に現存マルチレコーダーでは最上位機種にあたる「本機」を選択した事になりました。

ただ本機は残念な部分も多々あります。(旧機種から退化している)

①CDレコーダー機能が削られてしまった
②録音に関して「メタル」対応が出来ない
③ Dolby機能を備えていない
④ワウフラッター(回転部のムラによる周波数変化)が最上位機種であるにも関わらず0.25%ある(全盛期の中級以上カセットデッキは0.05以下でケタが違う。私は耳が良いので再生時に気持ち悪さを感じる事があります)
⑤USBメモリーへの録音では「MP3 128kbps」でしか出力されず「CDクオリティ以下」となる
⑥バイアス調整が出来ない(仕方ない)

またCD、カセットテーププレーヤー単体としての音質クオリティは現存オーディオメーカーの「最新エントリー機種」と同等か、やや劣るレベルかも知れません(特にCDメカ)

ただ、単体でCDプレイヤー、カセットテープレコーダー、メモリーレコーダーの3機能を備えている機種は極めて貴重です。

もっと言うと、今はTEACしか『マルチレコーダー』を生産してないのです。

オーディオ業界がシュリンクする中でこのような機種を生産し続けてくれているTEACには感謝です。
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