無有オカリナの変化と「響き系」オカリナへの影響 [オカリナ雑感&How-to]

昨日、都内にお住まいのMさん(フェアが縁での知人)と久しぶりに
お会いしました。(おみやげタクサン・・・ありがとさんでした!)

Mさんは1ヶ月前に、カンターレ(EX-AC、EX-SF)を入手したものの
「高音が全く出ない+音のヌケが悪い」というお悩みが・・・

僕のブログを愛読され、カンターレ購入に踏み切られたMさん

響き系オカリナを強調していた責任も感じていたので・・・

実際にお会いして解決の糸口が見つかればと思いました。

Mさんは無有をメイン管(これも僕のブログから)にされていたので
「裏息系」の理解は問題ないんじゃないかなーと思っていたのです。


しかし、・・・(結果的に)この経験が逆目に出ていたんですね。
(Mさん、ごめんなさい (_ _) )

僕は立場的・・・ビミョー・・・「無有」に対するコメントを避けて
きたのですが、今回は「優劣」に関することでは無いので・・・

思い切って、本音を述べさせていただこうと思います。

最新型の無有を何本か保有していますが・・・実は静かに寝かせて
いる(今は)状況なんです。

現在、「裏息+響き系」オカリナを完全にコントロールできるよう
鍛錬している期間・・・

このタイミングで「無有」に時間を割くことはマイナスになると
僕は判断したのです。

無有オカリナは「響き重視のオカリナ」で、それが故にSF管でも
アプローチを間違えると、高音が全く出てくれないシビアさが
ありました。

現在の「無有」はニーズに沿った「弱息(工房的に)」仕様も制作
されてますし、ある意味・・・扱いやすい(一般の方が)オカリナ
へと方向転換されているように感じています。

いきなり、結論へ入りますが・・・

その方向性が「表息」系への傾向をより強めていったわけです。
(SCのみ元来の<裏息>傾向が残されています・・・)

元来の無有は強烈な息圧を、それも裏息でアプローチする必要が
ありました。(特にAC管)

今は、初期の仕様とは異なり、高音も表息で出すことが可能では
あります・・・がぁ・・・(初心者にも使いやすい!)

市販されているものは、高音部に向かうにほどにカナリの息スピード
(ラフではダメ)が必要とされます。

アケタのT-5Cより、ケッコウ上の息圧

もし、無有で表息+強圧の癖が身についてしまっていたら・・・

カンターレやピエタはどう吹いても破綻しちゃいます。

Mさんが愛用されてる無有のAC管をお借りして吹いてみたの
ですが・・・強圧+思いっきり「表息」仕様でした。

その後、Mさんが「裏息を使えているか」の簡単なクリニックを
させていただいたのですが、やはり真性の「表息」→(良し悪し
ではありません)

「裏息~響き系」という狭い視点ではありますが・・・

それを明確(コンスタントに・・・個体差ではなく)に感じ取ることが
できるAC管はピエタ(Newタイプはやや弱まっている)とカンターレに
集約されてきたように感じています。
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リコーダーで基本の「裏息」はオカリナでも重要な「キー」ではないか [オカリナ雑感&How-to]

「裏息」が習得できると、オカリナの音色(煌めきや艶)と響きに
対してなんらかの+α的効果(大小はあれど)が必ずあると僕は
確信しています。

ところで・・・

僕は・・・小~中学校時代(2年間)に、リコーダーの講師(音大の
先生)について、集団(3人ほど)レッスンを受けていた経験がある
のです。(レアですね~・・・バロックなんかを吹いていました。)

その先生が口酸っぱく言ってたのは・・・

リコーダーは絶対に「冷たい息で、吹き込んじゃダメ!」=基本
(暖かい息を安定的にゆっくり注ぎ込んで下さい・・・ミタイナ)

レッスンを受けていた他の2人とは自分でも感じていましたが
明らかに音色が(決定的に)異なっていたのです。
(先天的・・・? 僕は意識せずに裏息を使っていました。)

リコーダーは誰が吹いても音色なんて同じだと思うかもしれませんが
ビックリするほど、演奏者によって音色、響き共に違うんです。
(オカリナも然り・・・)

そういった意味では、この当時から「裏息」の素養はあったわけで
僕的にはオカリナの息って特別意識したことがないんです。
(裏息が標準だと思ってました・・・)

大胆に言い切っちゃいますが・・・

リコーダー&オカリナ(リコーダー=気柱共鳴、オカリナ=ヘルツホルム
共鳴と異なるが、共通点も多い)の良点を最大限に引き出すためには

「裏息」が重要なキー(もっと言うとベース)ではないかと

・・・思う、今日この頃デス

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オカリナ入門者だからといって・・・「入門用(クラス)」オカリナを安易に撰ばないで! [オカリナ雑感&How-to]

初心者の方は、「試奏」したとしても・・・

そのオカリナが「いけているか or  いけていないか」

判断できる経験値がありません。

「高音が出な~い」=「いけてないオカリナ」と一概には
判断できませんよね。

大抵の場合、息の入れ方がラフだったり、不安定だったり・・・

さて・・・

メーカー系のオカリナを選択する場合、アケタ以外は
(ティアーモは「ミドルクラス」が無い)

上級(高級)~中級~入門用(リーズナブル)みたいな
クラス分けがされてます。

入門用は一万円以下で実売価格5~6千円って感じでしょうか

初心者の方の多くは・・・この入門クラスを撰ぶケースが多いと
思われます。

しかし! 僕的には、正直この入門カテゴリーをおすすめしません。

ズバリ! ミドルクラス以上を撰んでいただきたいのです。

ここで書いちゃうのはタブーかもしれませんが・・・

制作者(メーカー)にオカリナの値段(クラス)って、何で決まって
るの?・・・って、ストレートに聞いたことがあります。

結論からすると、1本のオカリナにかける工数(時間=人件費)
なんですね。

じゃー、何にかける工数(時間)が値段に反映するのか?

それは、「調律」なんですね。

どこのメーカーとは言いません (´-ω-`)

「入門ライン~ミニ・オカリナ」は殆どというか、調律には時間を
かけていません。

出来上がった個体、まんま状態

個体差は激しくて当たり前ですー

(まー、そうは言っても「アタリ」はあるわけでして・・・)

あらためて!

初心者の方は、ちょっとガンバッテ1万円以上のミドルクラスを入手して
いただき・・・それをまず、ベースとしてほしいのです。

経験を積むと「音痴」なオカリナでも音程をコントロールできてしまい
ますが、初心者の方は・・・そうはいきません

まずは、「基本中の基本」

音程の確かな個体を撰ぶべきなんです。

通販で買われる方は、特に意識されてくださいね!


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