オカリナ相談会・・・始めまーす (小保方さん風) [お知らせ]

響き系オカリナの御三家とも言える「ピエタ」、「カンターレ」
「土心」は完全とは言えませんが、概ねその特性は理解できたと
思っています。

また、欠陥品で無い限り「真っ直ぐの構え」でも、高音を響かす
テクニック(抱え込むスタイルの方がより響くケースの方が多いが・・・)
も身につけた感があります。

僕は全て「裏息」でオカリナをコントールしますが、かなり不安定な
個体(音程や高音が出ずらい)でも、経験値でリカバリー(フツーに
演奏できてしまう・・・)できてしまうので・・・

しっかりと分析していかないと、初心者の方の「つまずき」箇所が
見えなくなりつつあるなー・・・と危惧している次第・・・。

これからは、積極的にオカリナファンとお会いして、演奏テクニック
よりも基本となる、<「音色と響き」をお持ちのオカリナから最大限に
引き出す・・・>というテーマでお手伝い出来たらなーと思っています。

関西に居た頃は僕の師匠からの流れで、市民講座等で講師もさせて
いただきましたが、継続されてきたカリキュラム(楽譜に忠実な演奏力
を重視、オリジナリティを講義に加えることができない)をそのまま
引き継いだこともあり、自分の中では「これでいいのか・・・?」という
疑問を抱えながらの日々・・・。

受講していただいた方々に対して、「思いを伝えきれなかった申し訳
なさと、後悔・・・」だけが残ってしまった感じです。

今は関東(自宅)に戻ってきましたので、今後はオフ会(<大?裏話満載>
情報共有会)も積極的に行いたいと思ってます。

また、オカリナでお悩みがある方は気軽にメールをください!

土・日(平日は19時~)であれば、マンツーマンでも複数でも、「オカリナ
お悩み相談」をさせていただきたく思います。

もちろん、「無料」ですのでお気軽にどうぞ!

メーカー系+各工房のオカリナ選定アドバイスもさせていただきます。
こちらもお気軽に~




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土心・AC管の特性を解ってきたぞー! [工房系オカリナ]

土心のAC・・・ほぼ特性を把握できた感じです。

先日、「カンターレ」クリニックをさせていただいた
Nさんに、土心を試していただいたのですが

高音が全くでず・・・ウーン

やはり難解なオカリナなんだなー・・・とあらためて実感


今日は<土心・AC>のサンプル音をちょいっとアップしました。
一応・・・「哀愁」バージョンです。

今回は敢えて真っ直ぐの構えで、いきなり高音部へ飛ぶ
(「A」から上の「E」)楽曲を撰んでみました。

録音だと高音部がハスキーな感じになっていますが、聞いていた
友人と僕の感じ方ではもっとクリアでした。

とりあえず・・・サンプルですー
※曲:また君に恋してる

※曲:サマー・トゥワイライト




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響き系オカリナ カンターレ・・・緊急クリニック [オカリナ雑感&How-to]

今日、都内在住のNさん(仮名)から、突然連絡があり・・・

Webで購入したカンターレ「AC」・・・なんと「GR」の
高音が全く出ないので、相談にのってほしい~・・・トノコト

こりゃ、なんとかせねばっ!・・・と思い

もー、緊急でお会いしました。

都内のカラオケ・ルームで・・・持参された「カンターレ」を
試奏させていただき~

うー、確かにやや難解な息質を要求する個体でしたが、僕的には
難なく真っ直ぐの構えで高音、ミ・ファをクリアに響かすことが
できました。

Nさんの息質を分析させていただいたのですが、基本的には裏息を
理解、実行されているように感じました。

それでも、カンターレを吹ききれないのは・・・その「裏息」を
コントロール出来ていないのと、カンターレの特性を把握しきって
いないということ・・・(これは購入されて1週間内なので仕方なし)

カンターレは高音「レ・ミ・ファ」をクリアに出す際に、左脇に
身体を捻って構える「独特の奏法」を推奨してます。
(胸に抱え込むスタイルでも、問題なく高音は出てくれますが・・・)

それを、真っ直ぐの構えで「響かす」には・・・

裏息を注ぎこむ量を段階的に上げながらも、口元では絞りこむ(表現が
難しいのですが・・・)テクニックが必要なのです。

=腹圧を段階的にかけながら、裏息を細く注ぎ込む・・・

そして<同時に喉奧はなるたけ開放>

これ・・・かなーり、ムズカシイです。

このコントロールが出来ると・・・真っ直ぐの構えでカンターレの
高音部をffで響かすことも可能になっちゃう・・・のですが

そこまで、真っ直ぐの構えで吹く必要はありませんので


まずは、カンターレ推奨構え(もしくは「胸に抱え込む」構え)で、
高音を魅力的に響かすことができるよう、訓練をされてみて下さい。

ちなみにNさん・・・

30分ほどのクリニックで(やや左傾下向きの構え)「高音レ・ミ・ファを
しっかり響かせる」コツをナントカ掴んでいただくことができました。

ふ~、よかった~
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「土心」オカリナ 底知れぬ表現力と唯一性 [工房系オカリナ]

このところ・・・ずーっと「土心」オカリナ(AC)を
探求している。

あらためて感じるのは、過去に経験してきた個体とは
全体クオリティ、特性共にかなり違うと言うことだ。

形状、色目、表面磨き処理から、大分のプロ奏者「M」さんが
ステージ時に使われているAC管と同タイプと思われる。
(ある意味、別モノ)

1.jpg

「M」さんの演奏動画で高音時の構えと音色を何度か
確認してみたが・・・

明らかに「この」個体の方が高音も出しやすく、クリア
で音抜けも良さそう

この「土心」・・・巷では(特にAC管は)<哀愁感>
溢れる音色が特徴とされてはいる・・・しかし

それは個体差による「ハスキー」さ(過去の市販品)の
イメージというか、実態が大いに影響していると僕は
感じている。

プロ奏者「M」さんの音色を聴いて分るように、本来
(素性)の「土心」の音色はハスキーベースではなく、
全般的にクリアで、かつ明快感さえある。

そのことも踏まえて・・・僕が感じる「土心」の最大の
特性は・・・

とにかく、「息質に対してストレートに反応、表現」して
くれるということだ

自分が表現したい音色と響きを、<裏息>で変幻自在に
コントロールできてしまう特性!

ポルタメント、ビブラートのかかり具合も強烈

息圧変化での音程上げ下げ幅もかなり広い

演奏者の意志を確実に受け止め、見事なまでに追従してくれる

3.jpg

哀愁感たっぷりのメロウな響き・・・」はもちろんのこと、

「透明感を前面にフィーチャー・・・」することも可能

<対極の表現>をさらりとこなしてしまう「底知れぬ表現力」
・・・としか言いようが無い

この「土心」には奏者の意志と魂を確実に宿らすことが
できるのだ

しかし裏を返すと・・・

演奏者に基礎技術(=オカリナの個体特性を把握して、それを
自分の演奏に還元できるレベル)+卓越した「裏息コントロール
力=表現力」が備わっていなければ、特徴&良点を引き出せない
ばかりか・・・

「土心」をただの「気むずかしい」オカリナと化してしまう
可能性が高い


あらためて・・・

これほど、人の心を揺さぶる「引き出し=表現幅」を持った
オカリナはこの世に存在しない=唯一無二であると僕は
確信した。

今や「土心」は僕のオカリナライフに欠くことのできない・・・
「宝もの」のような存在


「土心オカリナ」・・・その魅力に触れるには、かなりの
「過程=修練」が必要となる

安易な気持ちで手を出せる「オカリナ」では全く無い

それ故に、「土心と意志が一体化」したときの感激は
一入(ひとしお)なのだ・・・。
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響き系オカリナの「構え、指位置」注意点 [オカリナ雑感&How-to]

響き系オカリナ(カンターレ、土心、ピエタ、無有等)を
吹かれてどーも、高音がクリアに出てくれない・・・

なーんか、音色全体に雑味感がある・・・

そんなお悩みをお持ちの方、息質コントロール以外に
確認して頂きたい点があるのです。

それは、構えというか、開放時の指の高さ・・・

写真はカンターレを例としての開放時の指位置です。

写真2.jpg

いかかでしょうか?

とにかく、極端なくらいトーンホールから指を離した
方が良いのです。(左右共に)

また、左手の掌下部がオカリナの歌口(空気が流れ出る部分)
下部に潜り込まないよう、気を付けてください。
(これ・・・影響大!)

写真1.jpg

響き系オカリナは特にトーンホールや歌口からの空気の流れに
敏感に反応する傾向があるのです。

なので・・・宗次郎構えがベストかも

ちょっとした点が音色のクリアさに影響するところが、オカリナの
奥深さなんですねー
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新作「ピエタ」オカリナの進化を味わい、愉しもう! [オカリナ雑感&How-to]

ここにピエタのオリジナル(最新)と改良版(新作)を
並べてみました。(AC管)

写真.JPG

この写真では分りづらいかもしれませんが・・・

違いに気づいた方もいらっしゃるでしょう~
(気づいても、ここには書かないでね!)

正直、新作の大胆なアプローチにビ~ック~リ!

現行ピエタ・AC管は「響き系」の中でも、息質に対して
あまり神経質にならずとも(・・・極論「表息」でも)
なんとか最高音まで、鳴らし切ることが可能になってます。
(高音時、胸に引きつける等の工夫)

したがって、入門者の方でも、ピエタの素晴らしさをそれ
なりに味わうことができちゃう

しかし、ピエタの特性を完全に引き出すには「裏息」の習熟&
コントロールがやはりマスト!

「裏息」でこそ、本来の哀愁感を含んだすばらしい響きを得られ
ますし、高音部(ミ、ファ)も「真っ直ぐの構え」でクリアかつ
輝きのある音色で奏でることできるのです。

なので・・・

この「ピエタ」を低音~高音部まで完璧に鳴らし切れない(響かせ
られない)うちに、「カンターレ」や「土心」にいくことは、無駄とは
言いませんが・・・、かなり無理があると思われます
(まず、吹きこなすことはできません。)

そういった意味で「ピエタ」は響き系オカリナの「登竜門」的存在
でしょう


さ~て、(やっと・・・)改良版・新作のピエタの話しですが・・・

入門者にとっては、より「響き系」オカリナとしての障壁が低くなり
ました。

顕著な変化として、息圧への追従度とレスポンスが格段に高めら
れたこと

少々ラフな息でも(あくまで現行ピエタをアプローチするための
息質と比較しての話し)、音程をしっかり保ってくれますし、
特に高音部はより出しやすく、破綻しずらくなりました。

※この新作・・・ちなみに僕は真っ直ぐの構えで高音部(ミ、ファ)
をffで楽々響かすことがをできました。響き系初のイージー感覚!

音抜けも抜群に良くなり、低速の息も食わなくなりましたよー

「響き系」=「難関」というイメージをくつがえす・・・
より「スタンダード」なオカリナへと変化したんですね~

僕はこれを「進化」と捉えたいです。

音色も旧来の「哀愁系」から「クリア系」へと変化しており

いままで音色的に重なることがなかったカンターレ、それも
「GR」に「響き+クリアさ」で並んでしまったかもしれません。

そう考えると、今回の改良版・新作ピエタのコストパフォーマンスは
驚異的です~(10万:1.4万)

・・・極論ですが

このピエタがあれば、「カンターレ」は<当分>必要ないかも~

ただ、本来の哀愁感を含んだ音色がほしい場合は旧作(2年~前)
でしょうか。

また「響き度」に於いては、現行の方がやや上と思われます。


◆響きと哀愁感を重視するなら→現行品もしくは旧作

◆吹きやすさ(高音の出しやすさ+レスポンスの良さ)、クリアさ
 を求めるなら(響きに関しては現行よりやや弱め)→改良板・新作


2つの特性を贅沢に味わってしまうのも、手ですよ!

使い分け、めちゃ愉しめまーす \(^O^)/

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オカリナと同じように「リコーダー」を裏息でアプローチすると・・・ [オカリナ雑感&How-to]

久しぶりにリコーダーを手に取りました。

今日は僕のおすすめでもある・・・

SUZUKIの「PLUMA」シリーズ、ソプラノリコーダー
(ジャーマン式)です。(実売価格:2000円前後)

写真.JPG

このリコーダーは数あるプラスチック製の中でも、響きが
良く、音色もクリアで芯がある感じ・・・

リコーダーは小学生時に吹かれた経験がある方も多いと
思います。

その音色は・・・なーんか寝ぼけたような、「チープ」っぽい・・・

誰が吹いても同じ音色・・・・そんなイメージってありませんか?
(学童用プラ製リコーダー)

前に記しましたが・・・リコーダーもオカリナと同じく、
「裏息」でアプローチすると全く音色と響きが変わるんですよ~

吹き手によって、リコーダーは・・・・かなーり表現力も変化します。

実験的に僕が思い切り「裏息」で・・・(強調して)、ゆっくーり
<Yesterday>をちょい吹きしてみました。

※久しぶりなので、息の使い方が不安定ですが・・・

Suzuki-PULMA ソプラノリコーダー(サンプル音色)


皆さんのイメージする(チープな?)リコーダーの音色と響きだったでしょうか?

今回のSUZUKI製・ソプラノは何万円もする木製高級リコーダーなんかじゃー
ありません。

もし、ご自宅にリコーダーあったらご自分で吹かれて音色を確認されてみてください!

千円台の普及タイプリコーダーでも裏息奏法で「響き+高音の輝き+表情」を
与えることができますので

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ソルジェンテ・オカリナよ! 永遠に・・・ [工房系オカリナ]

ソルジェンテ・オカリナの「清らかで透明感溢れる音色と響き」は
換えの効かない・・・唯一無二の存在ですね

DSCN2363.JPG

「ソルジェンテ」ファンの皆様も、「いつかは、ソルジェンテ・・・」
と思われていた方も・・・今後の供給状況に関してとても気になる
ところではないかと思います

現状・・・ザンネンデスガ・・・目処は立っていません

仮に、供給が開始されても「以前」のテイストが完全に復元できる
保証もありません

「ソルジェンテ」の神髄をどうしても味わいたいのであれば・・・

中古&オークション、お知り合いから譲ってもらうしか手はないのです


運良く「ソルジェンテ」をお持ちの方は、どうぞ大切に!

割れやすい性質(特に先端部)を持っていますので、必ず頑丈な
オカリナケースに入れて、置くときも静かに、丁寧に扱ってね

一生の友とされてください!

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やっと巡り会えた「土心」オカリナ 哀愁&響き系の極み [工房系オカリナ]

まさに届きたて!

九州から、宅急便がぁ~

写真8.jpg

そう、これでーす!

福岡・土の音工房<風籟坊> 「土心」 AC管

写真5.jpg

数年前、この「土心」オカリナを試奏したときは衝撃的でした

まさに・・・唯一無二!

強烈な哀愁に満ちた音色と響きにもう・・・・イチコロ

超響き系!

しばらく九州の「坊っちゃん」さんにお借りしていた時期もあり(感謝)・・・

ますます思いは募る~

いつか・・・絶対・・・手にしたい!

ただ、この「土心」・・・ほんとうに難解なオカリナでして

僕の試奏経験(AC管)では・・・完璧な状態の個体に一度も
巡り会ってませんでした(調律、高音の問題等)

※プロ奏者・Mさんの「土心」はスペシャル・・・

今回はご縁あって、制作者さんとコンタクトをとらせていただき、
僕の要望を伝え・・・特別な1本を作って頂きました。

待つこと・・・数ヶ月

この個体は・・・焼成、色目(茶系)、表面仕上げ(ツルツル)と

写真2.jpg

僕の知る限り・・・市販された個体とは全く異なっていました

写真1.jpg

ドキドキしながら、吹かせていただくと・・・

もう・・・感動がこみ上げてきた~

コレは完璧! 最高の出来!

音色、響き・・・文句なし  ああ~もう感謝しかなーい・・・m(_ _)m

真っ直ぐな構えでも、哀愁を帯びた高音がクリアに難なく
出てくれるのです。

響き系オカリナの「極み」・・・ここに現われる!

そんな感じです。

詳細レポートはまた後日!

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レスポンス性と表現力の豊かさで・・・ヒロミチと亜音「エル」 [オカリナ雑感&How-to]

あらためて言うまでもないのですが・・・

オカリナは1つとして同じ特性を持つものはありません。

しかし、メーカーや工房として、全体的な「テイスト」は
間違いなく存在します。

そのなかでも僕はAC管が一番、色んな意味でテイストの
差が出ると思っています。

「音色」、「響き」、「高音の出しやすさ」「必要息圧の強弱」
なんかは特に気になるところですし、このブログでもそこに
スポットとを当てて様々なオカリナを紹介してきました。

その他にも、に握り心地、吹奏感・・・etc ありますが

今日はその吹奏感(吹き心地+性能)の部分での・・・

レスポンスの良さ(切れ味、ブレスやスタッカートの明確さ、
追従度)に触れてみたいと思います。

たとえば響き系のオカリナ(AC管ベース)は「ロングトーン」
一発で「人の心を打つ」演奏が可能かもしれません。

しかし、早いパッセージだったり、音符数が多くスタッカート気味の
曲なんかは・・・どうしても一音一音の切れが悪く(音がダマになる)
ちょーっと苦手な領域

この「レスポンス」という点では・・・

フォーカリンク(漆仕様)、アケタ、サウザンリーブス(千葉氏)
大沢「i」、亜音シリーズ、ヒロミチ・・・なんかは必要息圧との
落差感もあまりなく、良い選択になると思われます。

この中でも特におすすめしときたいのが亜音「エル」とヒロミチ
でして、レスポンスの良さもさることながら、スタッカートの
一音一音にも表情を与える(響き系の要素を含む)ことができる
のが特徴です。

ハイスピードで一気に・・という曲よりも「ミディアムテンポ+
スタッカート」が散りばめられている曲には、その特性がとても
活きてくると思っています。

以下は、「ヒロミチ」オカリナでの「音色とレスポンス」のサンプルです。

リコーダー用の曲&ミディアムテンポ)の短いフレーズですが・・・


そういった意味でもお薦めの2本です!
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ルミガン
ラシックス