竹製「バンブリーナ」オカリナ その特徴と注意点① [工房系オカリナ]

さて・・・衝撃的な出会いとなった「バンブリーナ」

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竹製オカリナですが・・・

色んな意味で、今までのオカリナに対する「概念」を
崩壊させてしまうようなインパクトを持っています。

「構造的に・・・」とかは、置いといて

「演奏」上のポイントというか、注意点・・・現時点で
感じた部分を書き留めておきたいと思います。
(C管ベースです。)


◆運指、構えについて

運指は全くオカリナと同じ(低音、ラ・シのホールはありません)で
して、リコーダーのような縦配列になっています。

本来であれば、構え的に無理が無く、高音部の支え(開放)も楽で
すので、早いパッセージにも対応しやすいです。

しかし、オカリナに馴れてしまっていると、運指は同じと言えども
やっぱし違和感は(最初は)感じるでしょう。一旦頭の整理が必要
ですね。でも・・・直ぐになれると思います。

◆息づかい、ピッチコントロールについて

フーッと吹き込んでしまうと本来の「響き」を発さないどころか
とても味気ない音色になってしまいます。もう、これは「裏息」
が<マスト>ですね!

見た目以上にしっかりとした吹奏感(息抵抗感)があり、必要息圧は
やや弱め、「アケタ・ソネット」レベルぐらいだと感じています。

「高音域に上っていくにつれて、しっかりと息スピードも上げていく」
意識が必要であり、そうしないとピッチが合いません。

このバンブリーナ・・・音色、響き的に「唯一無二」の特徴を持って
いますが・・・

最大の「ヤマ/難関」(・・・僕的にはメリット=表現力の広さ)は、
ピッチコントロールの難しさです。

通常のAC管の比ではありません・・・。

一般的なAC管でも息スピードや角度で半音は変わってしますが・・・

この「バンブリーナ」・・・ナント、一音以上変化します。

低音の「ラ、シ」ホールが無いので、基本的「ド」以下の音が出せない
のですが・・・裏技的に吹き角度をちょっと変える(下向き)だけで
低音の「シ」が楽々出せてしまいますから

それだけ、自由度が高いというか・・・変化が大きいんです。

ピッチを自在にコントロールできる術を備えている方には、めっちゃ
「表現力」のあるオカリナとなりますが

初心者、まだピッチ勘を掴めていない方には・・・「音程を合わす」
ことがめちゃ厳しいオカリナになってしまう可能性が高いです。

ですので、この「バンブリーナ」はそこそこオカリナを経験されて
からアプローチされるほうが・・・「特性を活かす」という意味では
いいのかな~・・・と思いました。

◆高音部の特徴

高音のミ、ファは息圧をかなりかけても破綻しません。また息圧の
変化で独特の切なさを吹くんだ「泣き」の響きを発します。

この音色傾向は「土心」の高音部にも似ていますね

しかし、こちらの方が楽にだせますし、もっと「哀愁感」が濃い!

「土心(AC)」の音色(バンブリーナの方が明るめ)、響きと
同系統でありながら、安定感と高音部の出し易さは数段上という
感じでしょうか。

裏息を使いこなせて、かつピッチコントロールも自在に操ること
ができる奏者であれば・・・最強の「表現できる」オカリナに
なることでしょう!



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