火山オカリナの伝承者はやはり「丸山さん」なんだ!! [工房系オカリナ]
久し振りに火山系(直系)の4Cを手にした
丸山さんのオカリナは過去、全て「オカリナハウス」さんから調達(4本ほど)していたので火山系ながらとても吹きやすく、高音部もセンシティブな息を入れなくてもNO問題、安定感抜群だった
それだけ「良品」というか、初心者でも吹きやすい管をオカリナハウスさんがチョイスしてくれていたのだと思う
この最新4Cは丸山さんから直接送っていただいた「SOLO」モデルである
さて、私が保有する4年ほど前の個体をイメージしてラフな息で演奏したところ・・・
な、な~~んと!
高音部「ミ・ファ」をまともに出せないじゃありませんかぁ~(^^ゞ
しばし、呆然
そうだ!!
このオカリナが「火山系」だったことをやっと思い出し・・所謂【裏息】でアプローチ
しかし、なかなかピッチが合ったクリアな高音「ミ・ファ」が出てくれない (T_T)
久し振りに冷や汗モード
色々試行錯誤した結果・・
(1)思いっきり喉元を開いて
(2)口中容積を確保してから
(3)謳うように温かい息を
(4)大量にかつ丁寧に入れる
ちょー典型的に難易度の高い、裏息仕様だ
これは、まさに「裏息特訓マシーン」に他ならない
正直、この4Cは裏息を意識できない方は全く歯が立たない・・まとも鳴ってくれない
難易度はSSクラスである
この4Cをしっかり裏息を使って演奏すると、肺が熱くなってくるというか、やたら体力を消耗する
うーん、完全な体育会系だ
その替わりとして、とてつもなく「心をえぐる響き」を発生してくれる
これが、火山系の全てだな
丸山さんの最新&直売オカリナは、ある意味「この世の傾向=どんな息でも吹きやすくて安定している」→しかし、音色は平坦で響きの魅力に欠ける
それとは真逆である
火山先生の直系弟子である谷さん、松本さんは既にこの世を去られている
今、ほんとうの火山系オカリナ伝承者は「丸山」さんしかいない
そして、それを愚直なまでに受け継いでいる
響き系オカリナの神髄をここに見た気がする