響き系オカリナの「裏息」奏法ポイント 続編 [オカリナ雑感&How-to]

裏息をコントロールし、響き系オカリナをしっかりと最高音まで
(真っ直ぐの構えで)響かすことができる・・・・

カンターレの「ES2000」で、このアプローチが安定的にできるように
なれば、「裏息奏法」に関してはもう卒業って・・・感じですね!

ただ、その道程は初心者~ベテラン関係なく・・・簡単じゃーありません

やはり僕が感じているのは、「あるポイントを体感」できていないと、
どんなに時間をかけても「卒業」に至れないってことなんです

「裏息」を訓練中の方の習熟度を判断をするには

僕的には・・・ヤッパシー

直接ご本人の奏法と息質を確認するしかないのかな~と・・・

今まで数名の方を僭越ながらクリニックさせていただいたのですが

「裏息」を、音色・響き・<+α>で体感していただくために

僕がカンターレの「ES2000」の高音部を響かしている時の<裏息>を、
実際に手に当ててもらっているのです(真っ直ぐの構え時)

体感して頂くと・・・まず、殆どの方がビックリされるんですね

「自分は弱息派です・・・」という方の殆どが、「ええ~これよりまだ弱息で?」
・・・ってくらいの超低速スピードですから

その「超低速裏息」を手に当ててもらうことにより、ご自身との息質差(遠い~
近い)を明確に感じとってもらいたかったのです

まず、「温かい」+「超低速弱息」+「超安定的」に注ぎ込むという感覚を掴んでもらう

喉奧を開放し、母音系の口腔型で超低速息を吐き出して(試して)ほしいのですが・・・

低速になるほど、息が途切れて(不安定)しまうことがわかります。

この息が途切れるか途切れないかの「ギリギリ」ゾーンを掴み、安定キープすること

息スピードを抑制(ビミョウに調整)しながら、ピッチを下げずにしっかり表現することの
難しさ・・・こいつを掴んでいるかがポイントなのです!

ここでの「難しい!」という具体的感覚を捉えられないと、次のステップは踏めません

練習時間を単に費やせば、コツを掴める・・・ってわけではないところが厳しいとこ

あと、僕がなんで「真っ直ぐの構え」・・・に拘っているか~

弱息系~響き系のオカリナ、特に高音部をクリアに響かせるには胸に抱え込む
ように構えれば・・・なんとかなってくれちゃいます(・・・そのように思い込んじゃう)

そこそこ強く吹き込んでも高音部は破綻しずらくなりますよね~

これは何を僕的に意味しているかというと・・・

「裏息・響き」奏法が習熟できていなくても=息質を強制コントロールして、高音部を
出し切れてしまう・・・ってことですね

ピエタやカンターレを胸に抱え込んで高音まで奇麗に出ているからといって=
「裏息で響かせている~習得できている」にならないんです。

ここは勘違いしやすいところ

真っ直ぐの構えで、響き系オカリナの「息質~息量」ゾーンを的確に掴む!

そして・・・

響かせるための息を上手く、そのオカリナにマッチングさせることが
できる=最適の息量を注ぎ込むことができるか・・・です!

鶏か卵か・・・なんですが

そうなると、必然的に「裏息」を使うしかないんです

難解ですかね~?

真っ直ぐの構えで、響き系オカリナを響かすポイント(特に高音部)と
いうか裏技がありますので、それをちょこーっと伝授させていただきます
(坊っちゃんさんのブログも参考になるのでぜひ!)

特にカンターレ系では効果がありますので!

まず、構え・・・水平より僅かに(5~10度ぐらい)上向き
(なんと・・・下向きではダメです)

そして、喉奧開放のママ、唇を突き出して(タコ口)浅めに吹き口を咥える

この意味は・・・なるべく吹き口との「距離」をとること

唇を左右に絞めて「ギュ」っていう感じで、吹き口を深く咥えてしまうと、
コントロールが難しくなってしまうんです

ぜひ、試されてみてください!

ピエタにも効果がありますので~

「裏息」の習得、響き系オカリナを吹きこなす・・・ということがオカリナの経験
過程でマストなものではありません

正直、レアな領域であります

ただ、この「裏息」を体得されたならば、響き系オカリナではない個体であっても
(差はありますが・・・)必ずやその音色に艶と響きを与えてくれるはずです

オカリナの奥深さを味わっていただくための、1テクニックとして愉しみながら
トライされてみてくださーい!


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