僕にとって特別な「カンターレ・SF管」 [工房系オカリナ]

僕はAC管をメインに据えているため、他の調管は殆ど吹くことがない

とにもかくにもAC管の音色と響き、奥深さにぞっこんだから・・・。

たまーに宗次郎氏の曲を吹くときにSG管を引っ張り出してくる
ぐらいかなー

あと、SF管なんだけど、メインにされている方はかなり多いと
思いますが、僕的にはかなり遠い存在

でも、自分にとって「特別なSF管」が1本だけ存在するのです。

各調管の特性である音色や響きを超越した個体

それは、この「カンターレ」SF

写真あ.jpg

奏でる度に恍惚感が満ちてくる・・・。

写真い.jpg

単なるクリアさでは無い、円やかで心に染み入る高音の波動

響かせる意識にも忠実に応えてくれる

ソルジェンテのSFが強いて言えば近いが、音色の密度と
響きはかなーり差がある

最初に手にした個体が、今回のカンターレ・SFだったら・・・

僕は「完結」してしまっていたかもしれない

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AC管オカリナでゼッタイ外さない選択・・・願いを込めてこの6本! [オカリナ雑感&How-to]

前回の記事にも書かせていただきましたが・・・

自分にマッチするAC管に出会うことって、ほんとうに難しいものがあります。

初心者の方、特に地方にお住まいの方は試奏できる環境が整っていない
のでかなりのハンディを負ってしまっていることは事実ですし

ですので、どうしても通販に頼ってしまう・・・。

ヤフオクや安売り業者の通販で不良品気味な個体を掴まされ、ガッカリ
してしまい、それっきりになってしまう方

次から次へとオカリナを買い求めてしまうスパイラルに陥ってしまう方

いずれも、僕的には残念な状況です。

さて、AC管に挫けてしまう要因なんですが~

これは、至ってシンプル

①音程が悪い(個体そもそもの基本チューニング)

②高音「レ、ミ、ファ」を出しづらい、もしくは出ない

この2点(+個体差が激しい)に尽きると思います。

上記の問題を確実にクリアし、試奏無し、通販でも安心して購入できる
超安定+高性能AC管(陶器製、プラ管除く)・・・となると

現時点で自信を持って万人におすすめできるのは・・・<大胆ですが>
以下の通りです。

①亜音(スタンダード他) 
◆工房:のんぼうオカリナ工房
※通販入手可能店・・・テレマン楽器、10Holes、おかりな(岡山県)
※価格:¥15,000~
★「元祖」超安定オカリナ、安定感で未だにNO'1・・・どんな息量、息質も許容

②Osawa Ocarina 「i」
◆販売代理店:プリマ楽器
※楽器店(実店舗)、通販のどちらでも入手可能
※価格:¥27,300
★安定感では亜音と双璧、楽器店で購入できるメリット大・・・値段がネックか

③Thousand Leaves(サウザンリーブス)
◆工房:千葉稔氏
※通販入手可能店・・・工房直、テレマン楽器
※価格:¥14,000
★息量が少ない方でもOK、優しく円やかな音色・・・女性におすすめ

④Focalink(フォーカリンク)漆仕上げ・・・<息圧が強い人向き>
◆販売代理店:STUDIO fiato(大澤事務所)
※通販入手可能店・・・テレマン楽器、10Holes、STUDIO fiato
※価格:16,590円
★安定感とパワフルさが特徴・・・高音部は特に息量が必要、男性向き

⑤Atelier Hana(アトリエ・ハナ)
◆工房:Atelier Hana(野田氏)
※通販入手可能店・・・工房直、テレマン楽器
※価格:16,000円
★製作者の野田氏は亜音でアシスタントをされていた方、基本性能は「亜音」
  スタンダードと同じ

⑥ヒロミチ・オカリナ
◆工房:オカリナ工房ヒロミチ(黒野氏)
※通販入手可能店・・・工房直
※価格:21,000円
★安定感と音色のクリアさがGOODバランス、外観がオブジェ的美しさ

保有もしくは試奏を繰り返し徹底的に精査して(経験上)出した結論
でして・・・現時点ではこの6本(シカナイ)!

まず・・・ハズレは無いと思ってください。
(音色や響き、質感等は個人差があるので判断条件にしてません。)

この他のAC管は・・・僕的には試奏無しでお奨めできません。
(アケタ、ティアーモ、ポポロを今回外した明確な理由があります。)

安定感を第一に求めてAC管を選択したい方は、今回の6本をぜひ
検討されてみてください。
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入門時にAC管をすすめるのは・・・ [オカリナ雑感&How-to]

オカリナの雑誌や通販会社のHP等では・・・

初心者にはまず、「AC」管がおすすめ

・・・というようなことになっています。

音楽教室だと、「SF」管をまず奨めるとこが多いのでは
ないでしょうか。(吹きやすさ重視)

AC管は「ハ長調」なので実際の運指=実音=ド・レ・ミと
なっており、楽譜通りの音が出ますので音楽的には違和感が
ないと思います。

なので、AC管をまずすすめる理由は大いに理解できますし、
本来であれば?・・・僕もAC管をすすめたい(本音)

でも、僕的にはまずオカリナに馴れていただく、愉しんでいた
だくということで

「SF」or「SG」管から入っていただくのも良いかな・・・と思っています。

それは、なぜか・・・

このブログで何度も書いてきたように、AC管は製作者に
とっても、演奏者にとっても一番厳しい・・・難しい「管」だから

個体差も一番激しく、高音が出ないリスクも高い

オカリナで挫折しちゃう方の大多数が「AC」管から入門
されていると僕は思っているんですね。

大きさ、重さ、トーンホールの間隔、指置き溝の深さと角度、
音程が合うのに必要とされる息量などAC管はびっくりするほど
工房やメーカー、個体によって異なります。

ですので、女性や高齢の方、手の小さい方、息量が少ない方
等の条件をAC管で全てカバーすることは・・・とっても厳しい

しかし、SF、SG管になると上記の条件は完全にとは
言えませんが、ほぼ・・・なんとか押さえることができる
と思います。

ACだと入門の段階で、個体選びに神経を使い、もしかすると
いきなり高音を出すためのテクニックを要求される可能性もある

これでは、気軽にオカリナを楽しめるなんてことはできないでしょう。

めげて当然です。

オカリナって大抵の方が「簡単」な楽器だと思われてますので
予想以上に自分ではなんともならない(最初は)「オカリナ」の特性に
ショックを受けてしまうのです。

それでも、AC管は音色、響きともにオカリナの特性、製作者の
思いが一番表現される管であると僕は思ってますので・・・

複雑な気持ちですね~

もしAC管から入門されるのなら・・・「ハズレ」に当たらないでほしい!

もう、強く願うのみ

ゼッタイ外さない、安全な万人向けAC管を・・・ということなら
(プラ管除く、音質、響き、値段等は考慮せず)

現時点では、2本くらい(工房、メーカー)になってしまうのかなー

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