哀愁系のオカリナとは [オカリナ雑感&How-to]
『和的で哀愁感』のある音色を持つ
オススメのオカリナありませんか?
かなり前からそのようなリクエストを
頂いてます
さて、その「哀愁感」なのですが
何がそう感じさせてるのでしょうか?
西洋楽器ってそもそも倍音以外を排除
する傾向が強いですよね(クリア!)
和楽器は真逆で雑味を含む音(噪音)
をも大切にし、それを活かして(わざ
と噪音を含ませる)いるように思え
ます
シンプル過ぎる結論ですが、雑味、
噪音+響きがオカリナの「哀愁」感の
源ではないでしょーか
ただ、オカリナの内部壁面や吹き口〜
歌口の仕上げの甘さ、雑さ故に音色に
雑味、濁り(ハスキー)が出る場合も
多いので注意が必要です
特にアケタは・・・ね
以下は哀愁系の主なオカリナ「現行品」
ですが上位ほど雑味感が強いと思って
ください<特にAC管>
①悠(基本、強い息圧が必要)
②土心(裏息必須、初心者[×])
③無有(強い息圧+裏息必須、初心者[×])
④アケタ RT-5C(個体差が激し過ぎ)
⑤土音「蘭」
⑥ヨシツカ(入手が困難すぎ)
△ピエタ(クリアさ重視へ方向転換)
他に2〜3品ピックアップはできるの
ですが個体差が激しすぎたり、音色や
吹奏感の変化が大き過ぎたりする事も
あり、今回は外しました
また、ピエタは5〜6年前までは、間違い
なく哀愁系だったのですが、近年はクリア
な音色(かつ個体差が少ない)方向へと
変化しているように思えます
今は、哀愁系に含むかは微妙かな
哀愁系はご覧の通り、火山氏の影響を
受けているオカリナが多いです
また、息量が必要&響かすには裏息も
駆使しなくてなりません
かなり手強いオカリナですね
その中でも、比較的吹きやすく
オススメなのは⑤、⑥でしょうか
アケタは良管に当たれば超ラッキー
相変わらずの個体差なので・・[×]
また、哀愁系からテイストが遠ざ
かってはいますが、音色が柔らかく
一応和風味、入手もしやすいってこと
で「ピエタ」はオススメです!
ただ、吹きこなしは簡単ではあり
ません
最近は多くのオカリナが優しい息でも
音程がしっかり取れて、よりクリアな
音色へと特性を変えつつあります
その中で、哀愁系オカリナの存在は
希少ですし、「唄える」オカリナは
今やここにしかありません
腕に覚えのあるかたはぜひ、哀愁系
オカリナを手なずけていただき、
その特性を味わってみて下さい!