AC管の高音部をクリアに出すには・・・続編1 [オカリナ雑感&How-to]

某◎◎ターレ工房の方が動画説明にて
4C(AC)のコツを説明してます

高音部ミ、ファを綺麗に出すには『左やや
斜め下に身体を捻り、腕と脇の隙間より
歌口からの息流を逃してあげる』ってのが
回答

したがって、モコモコした服装だと息流の
逃げ道がなくなり音が出なくなる・・・
云々の追加説明

うーん・・・? 

ここの工房、なぜそのような奏法が必要
になるのかという、根本的な事を何も
説明していないんだよね

高音部演奏時に俯く(胸に引きつける)
ってのは「歌口、エッジから発生する風圧
を胸で反射させる」ためだと僕は理解してる

なので、◎◎ターレの『脇と腕の間から
息流を逃す』ってのを強調するのは疑問
だし、マストではないと感じてる

SF~SC管であれば理解できるけど

僕は殆どのAC管(失敗管以外)、胸に引き
つける事なくクリアに出すことができたり
する

それは、個体別の「ベスト角度と入れる
べき息質&スピード=高音をクリアに出す
条件」を経験値的に判断できるから

高音が出にくいオカリナは上記の必要条件、
ストライクゾーンが極めて狭いってこと

そこを探れる技術、経験値があれば胸の
反射を利用しなくても高音部を出せるはず

でも、無理する必要もなくて・・・

現時点の力量と個体との相性で選択して
もらえれば(ベスト角度+息質or胸の反射)
良いのかなー




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PA無しのライブでどのオカリナを選択するのか [オカリナ雑感&How-to]

ライブ演奏時、特にPA無し(生音)
の場合はオカリナの選択に迷うもの
です

あくまでも僕の持論ですが、人前で
演奏する場合(PA無し)は安定性と
拡散力、加えて表現力のあるオカリナを
選択します

この要素を満たすオカリナ、特にAC管
はそう多くはありません

僕の中での選択肢となると・・・
この3本(AC管)

・亜音  エル(以上のグレード)
・ヒロミチ
・ティアーモ  黒陶プロ ソロ
(イタリアーナもあるが拡散力は黒陶)

僕の中での結論を先に言っちゃうと
「ティアーモ」なんですが、それは
なぜか・・・

以下は僕の経験値における比較です

☆安定性:
亜音>>ヒロミチ>ティアーモ

☆拡散力:
ティアーモ>>亜音>ヒロミチ

☆表現力
ティアーモ>>ヒロミチ>亜音

お勝手3要素のバランスを重視して
選択しましたが、何を優先させる
かは人それぞれ

僕がティアーモを選ぶ最大の理由は
亜音、ヒロミチには無いオーガニック
な音色と響き

黒陶の素朴な哀愁感が残されており
(薄めだが)、低音の響き、豊かさ
が特に素晴らしい(ソロは特に)

それと息のコントロールによって
響きの質、ビブラートの深さを大きく
変化させる事ができる(他の2本は
安定感との引き換えに音色、表現が
均一化されてしまう)

ソロはffの息をバーンと入れても高音の
「ミ、ファ」が全く破綻しないってのも
ポイント

この部分の性能は3本のオカリナ中No.1

その代償としてかなりの息圧が必須と
なってしまうけど・・・

ライブでの柔軟性と表現力は圧倒的な
モノがあると思う

他の2管をフォローしとくと・・・

安定感では鉄板の「亜音」でしょうが、
音色と響きが個人的に納得できるかが
選択の分かれ目

ヒロミチは亜音よりも、明るく開放感
のある音色で、初心者〜女性にも扱い
やすいのが魅力、高次元でバランスが
とれてる

今まで数多くのオカリナを経験してきたけど、
僕は今後も単管〜複数管共にティアーモが
(吉田氏制作、林楽器扱い)軸かな

写真はメイン使用のティアーモですが
単管2本(AC、SF)は大沢氏が初期
活動で使っていた【超々強息】SP

image.jpeg

これは、経験のある男性でも高音Cから
上はまともに出てくれないかも
 
 腹が痛くなる程の息圧というか腹圧必須

その代り、PA無しで他の楽器に真っ向勝負w
できるパワーと表現力がある

この2管はもう入手できないので、
大切にしなくちゃ




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哀愁系のオカリナとは [オカリナ雑感&How-to]

『和的で哀愁感』のある音色を持つ
オススメのオカリナありませんか?

かなり前からそのようなリクエストを
頂いてます

さて、その「哀愁感」なのですが

何がそう感じさせてるのでしょうか?

西洋楽器ってそもそも倍音以外を排除
する傾向が強いですよね(クリア!)

和楽器は真逆で雑味を含む音(噪音)
をも大切にし、それを活かして(わざ
と噪音を含ませる)いるように思え
ます

シンプル過ぎる結論ですが、雑味、
噪音+響きがオカリナの「哀愁」感の
源ではないでしょーか

ただ、オカリナの内部壁面や吹き口〜
歌口の仕上げの甘さ、雑さ故に音色に
雑味、濁り(ハスキー)が出る場合も
多いので注意が必要です

特にアケタは・・・ね

以下は哀愁系の主なオカリナ「現行品」
ですが上位ほど雑味感が強いと思って
ください<特にAC管>

①悠(基本、強い息圧が必要)

②土心(裏息必須、初心者[×])

③無有(強い息圧+裏息必須、初心者[×])

④アケタ RT-5C(個体差が激し過ぎ)

⑤土音「蘭」

⑥ヨシツカ(入手が困難すぎ)

△ピエタ(クリアさ重視へ方向転換)

他に2〜3品ピックアップはできるの
ですが個体差が激しすぎたり、音色や
吹奏感の変化が大き過ぎたりする事も
あり、今回は外しました

また、ピエタは5〜6年前までは、間違い
なく哀愁系だったのですが、近年はクリア
な音色(かつ個体差が少ない)方向へと
変化しているように思えます

今は、哀愁系に含むかは微妙かな


哀愁系はご覧の通り、火山氏の影響を
受けているオカリナが多いです

また、息量が必要&響かすには裏息も
駆使しなくてなりません

かなり手強いオカリナですね

その中でも、比較的吹きやすく
オススメなのは⑤、⑥でしょうか

アケタは良管に当たれば超ラッキー
相変わらずの個体差なので・・[×]

また、哀愁系からテイストが遠ざ
かってはいますが、音色が柔らかく
一応和風味、入手もしやすいってこと
で「ピエタ」はオススメです!

ただ、吹きこなしは簡単ではあり
ません

最近は多くのオカリナが優しい息でも
音程がしっかり取れて、よりクリアな
音色へと特性を変えつつあります

その中で、哀愁系オカリナの存在は
希少ですし、「唄える」オカリナは
今やここにしかありません

腕に覚えのあるかたはぜひ、哀愁系
オカリナを手なずけていただき、
その特性を味わってみて下さい!


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