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『驚愕の響きと拡散力』大陸系の新星「子雷」オカリナ [工房系オカリナ]

前々回のブログにも記したけど・・大陸系(韓国、中国、台湾)はずぅ~っと避けてきた

もちろん、フォーカリンクやTNGは試してはいる(複数管も)

決して悪くは無いけど、個体差も大きく、感動するような音色&響きは全く感じなかった

その先入観と体験をひっくり返す大陸系オカリナがここに現れたのだ!

最近、九州のオカ友さんに紹介された『これ↓』だ!
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その名は【子雷(ジレイ)】
※中国のオカリナ演奏&製作の第一人者である『周 子雷』氏の作品だ
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一見、なーんかマシーン的というか、無機質なディテール
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持ってみると、ズシーンと重い、半端ない(^◇^;)

国産オカリナの2倍近い?重量
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こりゃ「味気ない音がするパターンじゃないか?」

間違いなく経験上、そう思った・・ところがぁ

その強烈な響きと音の突進力に唖然 (O_O)
(フォルテ仕様)

管内をグルグルと息が廻る感触が手に取る様に解る
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この感触は『所謂、響きの当たり』管だ!

国内でも、多くは無い

このオカリナは確かに大きく、重い、そして厚みも凄い!

それが、重厚かつ芳醇な響きを発せられる秘訣となっている

「濃ゆーい、エスプレッソのような音色」のオカリナだ

しかし、音色に透明感も併せ持っており、裏息を駆使すれば音色の使い分けが可能となる

息圧は音階が上がる程にしっかりとかけていってピッチが合うタイプ

強靭な息を求められるが、しっかりと息をコントロール出来る方なら、女性でもNO問題だ

重厚で濃い音色、ボリュームも強烈!

まさにソロステージに打って付けだ

ステージ上でピアノや弦楽器にも負けないパワーがある

似た系統で、ティアーモの大沢モデル「ソロ」があった(今は合奏のみ)

正直、ティアーモ大沢モデルや亜音エルの安定性と拡散力+表現力を軽く凌駕している

自分の息質一つで自由に感情表現できるのも驚きだ

それでこのお値段? すご過ぎる!

確かにに大きく、重い

でも、騙されたと思って手にしてほしい!

このパフォーマンス力は凄過ぎる!・・直ぐに実感出来るはずだ

息量が少ない方、女性は『ノーマル』を選んでほしい

爆発的なステージパフォーマンスを得たいなら迷わず『フォルテ』だ

この『子雷(ジレイ)』のような安定感と重厚で濃い響きを持つオカリナは世界的にも、あまり対抗馬が見当たらない

国産オカリナはこの『子雷』オカリナに学ぶべき点が多々あるように思えた

オカリナに探究心がある方、ソロステージに適したオカリナを探している奏者は、ぜひ!手にしてほしい!(オカリナハウスで購入可能)

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安定感と表現力の黄金バランス『吟オカリナ』 [工房系オカリナ]

「響き系オカリナ」、所謂『裏息』マストのオカリナは演奏がどうしてもセンシティブになる(主に火山系)

常にマニュアル車で走り続ける感じであり、テクニックも必須だ

ステージで使うとなると、季節や温度までが影響するのでそれだけでもエネルギーを消耗してしまう

その苦労と引き換えに『魂を揺らす音色と響き』を発する事が出来る

その対極にある亜音系はオートマティックタイプの雄である

歌口はティアドロップ(涙型)または三角タイプとなる

安定感は抜群、誰が吹いてもそこそこの音色で奏でる事が可能、だが・・

マシン的であり、情緒的な表現は難しい

上位グレードのエルは、もう少し『唄える』笛にはなっている

AC管は安定感を重視すると、失うものも多い
唄えない=感情表現出来ない・・となる

そのバランスは微妙であり、工房が苦労されているところでもある

現在の国内オカリナでその絶妙な味付けというか、バランスされているオカリナはやはり『吟』であろう

まず軽くて取り回しが良い

そして、安定感を保ちながら音色にふくよかさがあり、加えて驚くべき拡散力!

高音部も出しやすく、伸びやかで艶がある

また響きも情緒的であり、表現力にも長けているのが特徴だ

強いて言うのであれば、響きの重厚さがもう少し欲しいが、それは新作の「アルジェント モデル」がきっと解になっている事だろう

吟オカリナはACの初期と2年前?のモデルを保有しているが、時代でテイストが異なり使い分けも楽しい

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安定感と表現力のバランスを亜音エルが8:2だとすると、吟ACは僕の見立てで6:4の感じだ
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これは黄金バランスかも知れない
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初心者、女性、ベテランにもおすすめ出来るし、表現力を求める奏者もきっと満足することだろう

更なる進化を期待したい!

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現在1本のオカリナを残すなら『ミカレジーナ』 [工房系オカリナ]

今更ではあるけど・・ふと考えてしまった


オカリナを1本だけしか持てないとしたら、僕は今、何を選ぶのだろう?

3年前、10年前とでは全く違う選択になるとは思う


僕自身、オカリナと接し始めて15年ほどしか経ってない


それでも購入+試奏を含めて国内外、150本以上は経験してきた(SC~AC管)


人の指向は様々だが、僕が行き着くところは『音色と響き』


全てが完全でなくとも、『響き』という唯一無二の輝きがあればそれで良いと


そうなると・・僕はこの


『ミカレジーナ(ホンヤミカコさん開発)』

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を今は残したい


製作本数も少なく、実験開発的(大学研究室との共同)な要素もあったこのオカリナは個体差がかなりあった

たまたまだが、この個体が3本目になる

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その中でも1番癖の無い、素直なAC管


僕の経験値上、実はこのミカレジーナ


どのオカリナ系統(例えば火山系とか)にも微妙に属さないというか、似た音色&響きが存在しない

つまり「代替」が難しいオカリナなのだ


(ミカレジーナ:また君に恋してる)
↑この僕のお試し演奏はもう10年ほど前になる(ギターの三国さんとちょい合わせしたのでタイミングが合っていないwww)


音色と響きの確認レベルで参考にしてもらえたら

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火山オカリナの伝承者はやはり「丸山さん」なんだ!! [工房系オカリナ]

久し振りに火山系(直系)の4Cを手にした

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丸山さんのオカリナは過去、全て「オカリナハウス」さんから調達(4本ほど)していたので火山系ながらとても吹きやすく、高音部もセンシティブな息を入れなくてもNO問題、安定感抜群だった


それだけ「良品」というか、初心者でも吹きやすい管をオカリナハウスさんがチョイスしてくれていたのだと思う


この最新4Cは丸山さんから直接送っていただいた「SOLO」モデルである

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さて、私が保有する4年ほど前の個体をイメージしてラフな息で演奏したところ・・・


な、な~~んと!


高音部「ミ・ファ」をまともに出せないじゃありませんかぁ~(^^ゞ


しばし、呆然


そうだ!!


このオカリナが「火山系」だったことをやっと思い出し・・所謂【裏息】でアプローチ


しかし、なかなかピッチが合ったクリアな高音「ミ・ファ」が出てくれない (T_T)

久し振りに冷や汗モード


色々試行錯誤した結果・・


(1)思いっきり喉元を開いて

(2)口中容積を確保してから

(3)謳うように温かい息を

(4)大量にかつ丁寧に入れる


ちょー典型的に難易度の高い、裏息仕様

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これは、まさに「裏息特訓マシーン」に他ならない


正直、この4Cは裏息を意識できない方は全く歯が立たない・・まとも鳴ってくれない


難易度はSSクラスである


この4Cをしっかり裏息を使って演奏すると、肺が熱くなってくるというか、やたら体力を消耗する


うーん、完全な体育会系だ


その替わりとして、とてつもなく「心をえぐる響き」を発生してくれる


これが、火山系の全てだな


丸山さんの最新&直売オカリナは、ある意味「この世の傾向=どんな息でも吹きやすくて安定している」→しかし、音色は平坦で響きの魅力に欠ける


それとは真逆である


火山先生の直系弟子である谷さん、松本さんは既にこの世を去られている


今、ほんとうの火山系オカリナ伝承者は「丸山」さんしかいない


そして、それを愚直なまでに受け継いでいる


響き系オカリナの神髄をここに見た気がする


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山野楽器:オカリナフェア 『土音』の蘭さんペインティングオカリナに注目! [工房系オカリナ]

今日は銀座:山野楽器『オカリナフェア』に足を運ばせて頂きました。(明日の日曜日まで)メーカー系と工房系(吟、土音、ひぐらし)の様々なオカリナが並べられています。私はこのようなフェアはメーカーや工房の進化を一気に確認出来る大切な場だと思っています。
フェアに出店されているオカリーナ工房 『土音(ひじおと:板垣さん)』さんですが、中原蘭さんの積極的な演奏活動(楽譜出版)展開もあり、日本を代表するオカリナ工房の地位を築かれつつあります。板垣さんの探究心と中原蘭さんの幅広い才能の融合は更なる進化を期待せざるを得えません!
土音のオカリナは吹く人のニーズに合った(息質&息量)様々なバリエーションを揃えており、今回のようなフェアでは『ベストな1本』と必ずや巡り会えることでしょう。
今回のオススメは蘭さんがペインティングしたこれ!
(土音:YUMEIRO fantasy)
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どうですか?ほんと〜に綺麗なんですよ。
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蘭さんのセンスっていうか才能はスゴイ!ペインティングされたオカリナって『イロモノ的』で演奏にはイマイチっていうイメージがあるでしょ?でも、このオカリナは違います。土音オカリナベースであり、グレードが落ちているわけではありませんから!『見て良し!吹いて良し!蘭さんのセンスを共有して良し!』最高じゃないですか〜。ぜひ、明日は銀座:山野楽器のオカリナフェアで体感してください。


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驚愕のオールラウンド・オカリナ『吟(ぎん)』現る! [工房系オカリナ]

オカリナ演奏を再開してはみましたが僕のニーズを満たすAC
管にナカナカ巡り会えていませんでした。
ブランクがあるとはいえ・・国産のAC管は殆ど吹き尽くした
感があり、今更驚く(予想も出来ないような)ような個体など
もう存在しないだろうと思ってました。
ところが・・僕にとって『神的』なちょー新生オカリナが
現れてしまったのです。
僕はずーっと前から"音色と響きだけで人の心を揺さぶる"
オカリナを求めていました。
多少の音程の悪さや、個体の強い癖(演奏上)などは
テクニックでどうとでもなります。
そんな事よりも『音色と響き』!
前置きが長くなってしまいましたが、山野楽器で試奏して
驚愕!
即買いっ~w
その名は吟(ぎん)
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その特徴は以下の通りです!
①とにかく軽い(焼成的には瓦焼き製法)
②どんな息質にも追従し、高音部も擦れずクリア&綺麗に
伸びていく
③演奏者のテクニック&感情がストレートに反映され、
ビブラートもかけやすい
④低音のC以下、B、Aが超絶的に出し易い
⑤亜音の安定感に表現力が加わったような、強力なオール
ラウンド性
⑥初心者〜上級者も納得する操作性の良さと、癖の無さ
(演奏に専念できる)
⑦抜群の響きと拡散性能
⑧軽さ(重量)から想像つかない音の厚みとボリュ ーム
(同じ息量で吹くとティアーモ黒糖・大沢モデルの2倍の
響きと音量)
⑨とにかく佇まいが美しく時が経つ程に個体がエージング
されモノとしての味わいが増していく
⑩水でバンバン洗える(^-^)(瓦と同じ)
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この性能と響きにも関わらず15,000円とは最高のコスパ!
まあ僕的には・・何一つ文句のつけようが無いオカリナ
(AC管)なのです。
このオカリナとの出会いはほんとうに嬉しく、オカリナと
また真剣に向き合いたくなりました!
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某楽器店(オカリナ専門)での評価は「カスれたサウンド=
哀愁的」・・とありますが、僕的には「味わい深い響き+
クリアでどこまでも高音が伸びていく」オカリナであり、全く
異なる評価です。(個体差もあると思われます・・)
カン違いしてはいけないのは「カスれた音がするオカリナ=
哀愁系では無いってこと
出来の悪い時期の「カスれ"アケタ"」なんかは哀愁的と肯定
されちゃいますからwww。
哀愁は本来の筐体の響き、倍音そのものからくるものであり、
出来損ないや雑な仕上げからの「カスれ」と一緒にしては
いけません!
この『吟』の作者(友地さん:淡路島)はユニークな方で
料理人(フレンチ&イタリアン)、バーテンダーを経て
書藝家へ!
オカリナ制作は独学でなんと2年ちょっとしか経っていない
のです
いや〜参りましたぁ(^_^;)
間違いなく天才肌ですよ、この方!
あんまりオススメするとまた入手しずらくなってしまうので
気になった方はサクッと!お試しあれ〜 (^-^)


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亜音 プレリュードがやって来た! その特性は? [工房系オカリナ]

久しぶりのブログアップです

首を長〜くして待っていた最新版『亜音
プレリュード』が届きました

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単管で、最高峰かつ強烈にハードルの高い
オカリナ(完全受注生産、工房で対面での
確認必須、6万4800円)ではありましょう

さて、最高峰とは言えども僕にとっては
どうなのか・・・

過去モデルと比較しながら簡単な検証を
したいと思います

オカリナ業界にインパクトを与えた『亜音
スタンダード』モデルは、音程の不安定さ、
高音の出し辛さを完全払拭、ある意味演奏者
の力量〜技術をオートマチック化した歴史的
オカリナでしたね

不安定な息圧も平準化し、それなりの演奏に
組み立ててしまうのだから、スゴイ!

その反面、演奏者の自由度・表現力は全く
無いに等しい・・・かな

初心者があれこれ悩まず、先ず演奏する!

その目的に対してベターな選択肢ではある
と思います

ところで、安定性を重視したオカリナは、
音質や響きなんかが犠牲になっている場合が
多く、ある程度の経験を積んでくると、それに
気づき物足りなさを感じてしまう

亜音スタンダードの評価が分かれるのは、
そのあたりもあるのでしょう

そこで、『表現力』を重視し、上級者向けに
プロダクトされたのが『エル』

スタンダードとは形状、重さ、吹奏感等
全く別もの

音色はスタンダードより、かなりクリア
で、高音部の伸び&響きは比較できない
ほどです

音程が上がるに連れて息圧も強く入れて
かないと音程が合わないタイプ

この傾向はオカリナに「表現力」を与える
には必須です

スタンダードでは曖昧な息をオートマチック
化してくれたけど『エル』はそれを許しません

自らが音程をコントロールする強い意識と
力量がないと吹きこなしは困難です

『エル』は安定性と表現力が上手に融合
された大傑作であると、僕は感じてます

ステージで安定感も欲しい、でも『唱える』
という贅沢な?リクエストに応えることが
できる数少ないオカリナ

さて、いよいよ『プレリュード』だけど
「エル」といったい何が違うのでしょう?

プレリュードに息を入れた瞬間、軽自動車
から3ナンバーの高級車に乗り換えたような
感覚を覚えました

エルより筐体が一回り大きく、ずっしりと
重い、トーンホールも半端ない大きさです

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外側、内側の作り込みもかなり丁寧に処理
されてます

とにかく緻密な造りで、高級感が溢れます

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なぜ、高級車のような感覚を覚えたのか?

車でいうとまさに「低速からスーッとトルク
が出てくる」感じ・・・

オカリナの低音は殆どが埋もれがちで、
拡散していかないものです

このプレリュードは、丁寧かつ大胆に息圧
流し込むと、低音から驚くべき響きを拡散して
いくのでビックリ!!

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低音部でffの表現ができるオカリナは
ちょっと他に見当たりません

低〜中音部は、芳醇で滑らか・・・ですが

高音部はターボが掛かったかのように豪快に
音玉が炸裂していく感じ

しかし、決して耳触りにならない力強い
響きです

大沢氏のティアーモ初期:ソロ仕様に勝る
とも劣らない、豪快な響きで柔らかさも
備わってるのかなー

しかし必要な息圧はティアーモ:ソロレベル

あらためて、このプレリュード・・・

かなりの上級者かつソロステージ様に的を
絞ったオカリナだと再認識しました

音色だけに限れば『エル』の方が透明感
もあり、柔らかさもあります

コントロールがぜんぜん楽!

プレリュードは、ティアーモのソロ仕様
を安定的に吹きこなせているレベルの
息圧が必須です

高音部のロングトーンには、ティアーモ
の1.5倍ほどの息量が必要、かなりの息食い
であることは間違いありません

このプレリュード・・・
息圧、息質の変化に超クイック反応していく
ので、表現の自由度は無限大です!

しかし、それは特性を完全掌握できたらの話

下手すると多くの方が正しい音程をアジャスト
できない(特に高音部)でしょう

それだけ息圧のキープ力に繊細さが必要なの
です

日頃、SF以下のオカリナを吹かれている方にも
かなり厳しいオカリナと言えるでしょう

息の質と太さが違い過ぎるから・・・

今までの亜音の安定的な特性からすると、
大きな暴れ馬エンジンを積んだレース
カーのよう

潜在的性能はスゴイものがあります

それを引き出し・・・活かすのも殺すのも、
演奏者の技術力と覚悟次第です

以上のことから・・・

「とてつもなく、高性能だけどその癖は
半端ない・・・超個性的なオカリナ」
ってのが現時点での素直な感想です
(僕は大好きだけどね・・)

このオカリナを吹きこなせる方は本当に
ごくごく少数だと思います(興味を持たれ
る方も)

だから、「完全受注+対面」なのでしょう

良いとか悪いとかを超越した、こんなに
トンガったオカリナを企画〜製作してくれた
作者の心意気というかチャレンジに敬意を
表したいです



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現行「ソルジェンテ」 まごうこと無き唯一無二の音色と響き [工房系オカリナ]

兎にも角にも・・・僕が一番愛している
オカリナ

高貴で清らかな音色、芳醇な響き、モノと
しての質感・・・全てを愛せる

それは、「ソルジェンテ」だ

正直、工房はクロージングしたと思って
いた

なので、僕はAC〜SC×2ラインを大切に
保有している

色んな思いがあって、ソルジェンテは
ややコレクション化してしまっていた
(演奏には殆ど使っていない)

2度と入手できないと思ったから

経緯はさておき・・・

最近「ソルジェンテ」がオカリナを
本格的に供給し始めたことを知った

僕は嬉しさよりも混乱

いったいこれは?

居ても立っても居られなくなり・・・

関西の楽器店まで足を運び、AC管を
試奏してみた

この時の印象は残念だが正直良くなかった

何か納得できない・・・モヤモヤした
気持ちがズーッとing

昔のソルジェンテとは何が違うのか?

それを解明したい!

もう、これは思い切って注文し、じっくり
分析するしかない

そして・・・遂に現行「ソルジェンテ」の
AC菅が届いた!(38,880円/弱息・・・
当時より1万円アップだあ〜)

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まず、軽〜くビックリ

6〜7年前のAC菅×2本と形状や重さ、
質感等を比較してみたけど・・・

えっ?

当時となんら変わっていない
(僕の個体は・・・)

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某楽器店、担当者は「変化あり」とハッキリ
言っていたのだが、それはいったい何だった
のだろう?

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さて、肝心の音色と響き

手持ちの2本は強息モデルなので、やや
吹奏感は異なるが・・・

結論から先に!

昔のソルジェンテ、まんま

ソルジェンテの高音、まさにそれは
「ソルジェンテ=清らかな湧き水」
だった

ただ、このソルジェンテを響かすには
「裏息」が必須

弱息モデルは、曖昧&ラフな息は禁物

トドのつまり、裏息必須の大「響き系」
オカリナっだったってこと

ちょー本音だが・・・

僕の勝手な猜疑心、ネガティヴな要素は
全て吹きとんでしまった

このような思いを持っていたこと、工房
には本当に申し訳ないと思っている

あらためて、現行のソルジェンテ(AC)
は、素晴らしかった

高級なオカリナの部類になってしまった
ソルジェンテだが、その音色と響きは
やはり唯一無二だ

ある意味、純和風な火山系とは対極に
ある

ヨーロピアンなクールさがあり
高音部はとてつもなく清らか

中低音は芳醇で、音色は全般的に
繊細で緻密

そんな、ソルジェンテが現行で味わえる
なんて、僕にとっては夢のようだ

現工房に感謝したい
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火山系オカリナの新星 工房「土音」現る! [工房系オカリナ]

前から注目していたオカリナでした

火山系オカリナは全て探求するというのが
僕のポリシー

まだ製品化されてない時期の個体をとある
県地区で試奏させて頂いたことがあるの
ですが・・・

あれから、?年・・・

今、そのオカリナ工房「土音(ひじおと)」
のAC管が手元にあります

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製作者はオカリナ奏者でもある「洋介」氏

製作者は火山氏の直系弟子にも学ばれて
おり火山系オカリナのエッセンスを間違い
なく受け継いでいる

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僕が手にしたモデルは「蘭」というプロモデル、
所謂、ソロ用「forte=強息」だ

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一見、小ぶりでありオーソドックスな形状

ひと吹きすると、それは火山系の香り

十分吟味できていないが、音色は「悠」(火山
系では無い)と「無有」を足して2で割った感じ
だろうか

火山系の流れをくみながらも「洋介」氏の
オリジナルティをしっかりと感じることが
できる

音質は素朴で野性味、力強さがある

いかにも土笛という感じだ

しっかりと音に芯があり、高音はまさに
forteで伸びていく

このプロモデルは特筆するポイントが2点ある

最大のポイントはコントロール性と表現力だ

とある方面から「オカリナは単なるオン・オフ
の連続、表現力など無い」と・・・

このオカリナはそんなワード&風潮を真っ向から
否定する

その「解」となる存在だ

とにかく息使いへの反応&追従度が素晴らしく
奏者の意思を見事に変換、表現していく

このオカリナを意のままに操ることができる
上級者であれば、いかにオカリナという笛が
自分の意思と魂をリアルに紡いでくれるか

その事を聴く者も、必ずや体感できることだろう

2つ目は、低音の安定性(吹きやすさ)と
表現性の高さだ

まず、シンプルに驚いたのが低音「シ、ラ」が
異常なほど出しやすいこと

かといって高音部の伸びを全く犠牲にしてない

見事なバランスだ

AC管は何かと高音部の音色、出し易さばかりが
評価軸になっている傾向がある

低音部が語られることは少ない

このソロモデルは「低音で唄える」数少ない
オカリナと断言できる!

とどのつまり、低音域から高音部まで・・・

奏者がこのオカリナの特性を把握できるので
あれば

もう、表現は自由自在!

僕は「土音」のAC管を吹いていて楽しくて
仕方ない

こんな気持ちは久しぶりだ

ああ〜、こんな表現もできるんだねえー

また新たな発見・・・

新たなモチベーションが湧いてくる
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残したオカリナ その1 「ピエタ」プロトタイプ [工房系オカリナ]

ほんとうにオカリナの大整理をしちゃい
ました

綺麗さっぱり! 思い残すこと無しw

その中で残したAC管:1本目は・・・

この「ピエタ」プロトタイプです

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ピエタに関しては何度かこのブログで
取り上げてますかねー

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4-5年前は、AC管が特に個体差が大きく、
初心者に勧めずらい難解系オカリナでは
ありました

また、「優しく丁寧な息が必須でありながら、
息量をがっつり要求する」ってのが、初心者
にはけっこうキツイ

それでも・・・

火山氏の直系であり、円やかで哀愁漂う
音色はとっても魅力的!
(全管に共通する特徴、素晴らしさ!)

このプロトタイプは写真の通り、先っぽが
捨て穴的?にえぐられています

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カンターレのダブルオカリナなんかは
もっと先っぽがバッサリ切り落とされ
てたり〜w

僕的に感じてることは、音の抜けが抜群に
良いこと

また息圧への追従度も増してる感じ

高音部の演奏にセンシティブさが無く、
破綻しずらい

かといって、本来の音色は失われていない

まあ、いいとこ取りの万能タイプなんです
(レギュラー化されなかったのが残念)

最近のピエタは大きな外れが無くなっては
います

しかし、試奏必須のオカリナであることは
変わりありません

機会があれば、ぜひ複数本の中から選択
していただきたいと思います
(安全なのはオカリナハウスでの購入、
オークション&中古はお勧めできません)

哀愁系に属する工房オカリナは数種あり
ますが・・・

ピエタは音色の円やかさと余韻で頭一つ抜けた
存在だと僕は思っています

お値段もリーズナブル

火山系列の進化形オカリナとして味わって
いただけたら幸いです

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