火山久さんのDNAを受け継ぐオカリナ...① [工房系オカリナ]

僕がオカリナを本格的に吹いてみよう!...って思った
きっかけの一つに、故「火山 久」さんの存在がある。

火山さんに関しては各方面で語り尽くされている感が
あるのでここではあえて触れないことに...。

僕は火山さんのオカリナに対する思い、奏法~音色、
製作者としてのコンセプト...etc

オカリナ音楽の先駆者としての氏を強くリスペクトしている。

氏が残した言葉で特に僕の心に残っているのは...

「オカリナは演奏者の人間性が音に表れ、うまいとか下手を
 超越する表現ができる」

「人生は死ぬまで美しく生きることが大切なんだ」
(オカリナとは直接関係ないけど...)

この2つ...。

ところで僕は火山さんが製作されたオカリナを6年ほど前に
知人からいただいた(AC、SCの2本)ことがある。

◎火山オカリナ(後期)
kayama-1.jpg

当時はオカリナに全く興味がなかったので殆ど吹くことも
なく親戚の子供さんにプレゼントしてしまっていた。

火山さんのDNAが引き継がれた「オカリナ」を探求したい
思いが日増しに強くなってきてる今...なんも考えて
なかった過去の行為が悔やまれてならない。

ただ...火山系オカリナが必ずしも自分の演奏スタイルに
マッチしているとは思っていない。

その足跡だけはどうしても体感&理解しときたいのだ。



火山さんのオカリナルーツは師匠で「アケタ」の創始者である
明田川孝さんにある。
(そういった意味ではアケタの歴史も興味深い...)

「アケタ」には火山氏が在籍時の作品がまだ残っているという
話しを聞いたことはあるが、これは流石に入手不可能
(火山久オカリナ工房作品も...)

そうなると火山さんが独立した後の伝説的お弟子さん3名

野村宗次郎さん、松本壽和さん、谷力さんの作品から...って
ことになる。

谷さんは故人、宗次郎さんはオリジナルオカリナを公には
販売してない。

となると松本さんの「ヒーリング」オカリナと最後のお弟子さんと
言われている丸山金造さんの「ピエタ」しかない。

火山氏が丸山さんに「宗次郎のCDの音色を聞いて常に調律しなさい」
とアドバイスされた...という記録が残っていることから
(この頃火山さんはオカリナを製作を終えている。)

「ピエタ」オカリナに火山さんのDNAが一番受け継がれていると推測
(入手可能なオカリナと言う意味で...ほんとは宗次郎さんのオカリナ
なんだろうけど)

もいちど「ピエタ」をじっくり探求してみなくちゃ...。

p-1.JPG
コメント(5) 
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コメント 5

坊っちゃん(T ^ T)

おぉ、なんて勿体無いことを!
by 坊っちゃん(T ^ T) (2011-11-29 08:22) 

arata

坊っちゃん(T ^ T)さん ク...悔しい~
めちゃ後悔してます。

あげちゃった親戚の子に「昔あげたオカリナどうした~」って
しらっと聞いたら、「使わないからバザーに出しちゃった」

ガーン! 今は誰の手に~

火山オカリナの後期のスタイル(写真)はやや松本さんの
「むう」と似てるのかなーって思ったり

宗次郎さんのオカリナとは明らかに形状が違うような...。
by arata (2011-11-29 09:01) 

季里

ヒーリングオカリナSG(12年前に入手)と
火山オカリナSC(約30年前入手)を持っていますが
大きさによる音色の差こそあれ、音の立ち上がりというか、
輪郭が似ていると思います。
また、早川さんも火山先生のお弟子さんだそうですが、
早川オカリナはまたひと味違いますよね。
by 季里 (2011-11-29 11:23) 

arata

季里さん こんばんは

ヒーリングにはやはり火山さんのDNAが流れて
いますか...。

あー...僕は火山オカリナを吹いた感覚...
とっくの昔に忘れてしまいました~

火山さんのオカリナをお持ちなんて羨ましい限りです。

確かに早川オカリナはひと味というか...うーん

by arata (2011-11-29 23:23) 

センニン

過去記事にコメント失礼します。
最近火山さんの 3F を入手しました。
宗次郎とは違いますね。
丸山さんの楽器も手にしましたが、やはり別の方向に向かっているように思われます。
アケタは好きですが、個体差が相当ありますね。
by センニン (2021-04-05 20:23) 

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