「響き系オカリナの元祖」は火山氏ではないよ~な・・・美化もほどほどに [オカリナ雑感&How-to]

僕はコレクターではありませんが・・・

日本のオカリナ源流をしっかり確認したい思いも強くあり・・・

アケタ創生期のオカリナや、アケタ在籍時の火山氏が製作した
オカリナ、その後、独立しての「火山」オカリナなんかも・・・
とりあえず、保有はしてるんですね。

火山さんの3直系弟子(+α)がこの世に問うているオカリナは
もちろん火山さんの流れを汲んでいると思われますが・・・

僕的にはちょ~っと疑問に思うとこがあるのです・・・。

無有やピエタは所謂・・・「響き系」=<裏息>で輝きを増すオカリナ
ですね。(火山氏のオカリナとは異なる方向性だと思っています。)

僕が知るところの火山さんが作られたオカリナってのは・・・・

どうしても、「アケタ」の範疇から脱し切れてないように感じるのです。

火山さんの師匠が「明田川孝」さんなのですから、当たり前と言えば
当たり前なんですが・・・

特にアケタ時代に火山さんが作られたオカリナは、形状は全く異なり
ますが、音色&響き、特性共にマンマ「アケタ」

独立してからの火山オカリナも基本的には同じ文化を継承していると
僕は感じています。(「型」は同じですから・・・www)

※僕は「火山オカリナ」を正直、あんまり評価してません!(チョー本音)
個体差は激しい、音程も酷い個体が多いし・・・最新の工房オカリナと
比ぶべくもないクオリティーで(商売に圧力がかかった説もありますが、
売れなかった理由(性能的)はよーく解る)


いきなり、結論的な話しになりますが・・・

「響き系の源流」は火山さんでは無く、お弟子さん達が試行錯誤、切磋
琢磨されてきたなかで、行き着いた方向性ではなかったかと僕は推測して
いるのです。

直系、一番弟子の「寿和」さんから各自が「オリジナリティ」を出そうと
皆で頑張っていた・・・というような話しを聞いたこともありますので

そう言った意味では、アケタ~火山の正統的?「表息」進化タイプの
オカリナは大胆に言っちゃいますと・・・

「ヨシツカ」なんじゃないかなー


さて、さて・・・

アケタから独立後の火山さんは常に問題を抱えており・・・工房運営
(オカリナの販売も)は、正直うまくいってなかったんですね

それ故に、3弟子さん達は早い時期に火山さんを離れ・・・独自の路を
歩まれていったわけです。

火山さんの工房が、ずーっと弟子達を抱え込んだままであったら・・・

現在のような、「響き系」のオカリナに私たちは出会えていなかった
かもしれません

ピエタや無有を手にし、宗次郎の音色に耳を傾けながら・・・シミジミ

火山さん最大の功績って・・・

3弟子(寿和、谷、宗次郎)を早くに開放(手放して)くれたことなんじゃ
ないかなー・・・「てっ」


コメント(5) 

コメント 5

坊っちゃん^ ^

そうか、
少なくとも火山久 「土の音」のCDは響かせまくりで宗次郎の源流はあるなぁって気がしましたが。

あり得ないくらい響きまくってる月の砂漠(SF、SG)に手持ちのオカリナでどこまで響きを近付けさせられるか、いつかのSCみたいなことの挑戦を開始し始めたとこ。



ただ、オカリナの品質は、、、怪しいものありますね。
私はSCだけは目撃してますので、容易に息が裏に引っかかり、そうかなぁ、って気はしてましたが、それ以上はわかりません。

CDアルバムの音色のみで判断してます。

昭和44年に工房を開かれてるみたいですが、
その前後期のプリマでプンプン臭うやつはありますが、
明田川孝さんがどういう息を用いたのかは何とも言い難い。

それ以降のアケタの後継者がどういう息を持ってたのかは判断つかないですが、3G系については結構古いやつはバリバリ掛かってきますね。

5Cは裏にはかからず、野太さを持つ感じか。

私ももう少し深く源流を読み解きたいです。


by 坊っちゃん^ ^ (2014-07-29 01:13) 

keroron

arataさん皆さんコンバンハ!

火山さんという製作者は、このブログを訪れるようになって初めて知りました。
何人もの有力なお弟子さんを輩出されたことを考えると、知られざる功績もあるのでしょうね。
弟子が師匠を超えて活躍されることは、師匠としては嬉しいことでしょう・・・それとも・・・嫉妬?。
前者であってほしい・・・ですね。
私の頑固職人のイメージは・・・工房の運営や販売といった方面は下手・・・かな?。
お弟子さんの工房がうまく立ち行かないと・・・師匠としては心配でしょうが・・・皆さん活躍されていて・・・
オカリナの性能は解りませんが、師匠としての役目は全うされたのかな~。
火山さんの奥様は、オカリナに理解があったと・・・聞いたことはあります(LOVE)。


今回はコメントのスペースの空きに余裕があるみたいなので・・・。
私が最近、勉強研究中の経緯をコメントしてみたいと思います。

私は ジュゼッペさん というオカリナの原型を作り上げたお菓子?職人さんがスゴイな~と考えています。

ところで先日コメントしました私の仮説「立体空間正弦定常波」は・・・
「球面波」、もしくは「三次元の定常波」として・・・既に詳しく研究されて物理的にも理論が確立していました~。
(仮説の第4話は・・・始まる前から強制終了ってことで、「ケロ刑事」は一言もセリフがないまま終了・・・)

ジュゼッペさんが元祖?のオカリナ・・・

オカリナの本体の横からエアーウエイを配置したこと。
(この配置が低音から高音までの発音に有利なのでしょうね~と思います。
ヘルムホルツ的な楽器の場合、リコーダーのように本体の延長線上にエアーウエイがあったとしたら・・・
不利なのかもね~と思います。)
(エアウエイが無くて、唇でエアーを作るのも、大変だと思う・・・)

それから、ドレミの順に右小指~右人差指→左薬指~左人差指→左親指→右親指→左薬指の順・・・って
(解放する指の穴の径とか、三点安定保持とか・・・。
よくよく考えられた運指だな~って思います。)

歌口をオカリナ裏面に設けたこと。
(エアーの円滑な抜けに寄与しているんでしょうね~)

そして、金属や木材や生物材料でなくて、オカリナの究極的な材料として最終的に粘土を選択したこと・・・

開管にしなかったこと・直管にしなかったこと・・・等々・・・。

技術者として相当の試行錯誤があったのだろうと思いを馳せます。
オカリナに夢中になるあまり、彼女を怒らせたらしいですしね・・・
頑固職人は、世渡りはあまり上手ではないのかな~。

ジュゼッペさんに、いわゆる(響き系)(裏息)に至る現在の発展を伝えられたら・・・
ビックリ×100 & 嬉し涙ポロポロ でしょうね~。
そのくらいに「中毒性・依存性のある?魔性の音色」なのだと思います。

いわゆる「表息」でオカリナならではの音色を引き出される奏者も以前聴いたことがあります。
表息で『癒される音色』を奏でるのは、基礎がしっかりして相当ブレスの操縦の上手い人でしょうね~。
こちらの音色は、(大人が既に感覚を失っている)特に幼い子どもが癒される「癒しの音色」なのかな~と私は思います。
こちらもジュゼッペさん・・・嬉し涙ポロポロ・・・かな?

まさかこんなに世界中で愛されて研究されるなんて・・・
ジュゼッペさん・・・想像していなかった?・・・。

by keroron (2014-08-01 20:49) 

arata

坊ちゃんさん ダウも
火山さん、CDとか聞くと哀愁含みの裏息っぽい感じはするんだけど
オカリナ自体が酷いんでw(僕はAC持ってるけど)
裏息がかかる以前の問題なんだよねー
火山さんの某お弟子さんとこで吹いた時も、(´ε`;)ウーン…
by arata (2014-08-02 08:30) 

坊っちゃん^ ^

かもですね。

私が某所で見たのがSCだったせいもあるんですが、
別の作者に響き対応のオカリナを依頼してみた際、小さいほど響かせやすく、ACあたりになると難しくなる傾向にあるのを感じてました。

それはビンテージアケタのACとSGの関係でもそう言える気がしますね。


それにしても、そのACの難易度をクリアしてるピエタやカンターレや横須賀のACのレベルの高さには脱帽しますね。

by 坊っちゃん^ ^ (2014-08-02 10:34) 

arata

坊ちゃんどのー
だねー、あらためて横須賀、ピエタ、カンターれはすごいよね!
by arata (2014-08-02 10:59) 

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