横浜で楽器店巡り 「POPOLO」オカリナを試す       [メーカー系オカリナ]

今日は横浜地区の楽器屋さんを3店舗ほど巡り、かなりの
本数のオカリナ(AC管メイン)を試奏してきました。

今まで縁がなかった(実は敬遠していた...。)「POPOLO」
の特性を徹底的に掴みたいと思ったから

「POPOLO=谷口工房」さんは、ナイト(大塚楽器)が
オカリナを内製しきれていなかった時期にOEMを
されていた工房だと聞いてます。(間違ってたらゴメンナサイ)

6-7年前のナイトオカリナが手元にあるけど、アケタ
より音色が薄っぺらく音程も不安定(スミマセン酷評)

デザイン&作りこみ共にチープ...。(私感)

そんなイメージがあったのでなんとなく敬遠しちゃって
たのです。

現在の「POPOPLO」の主軸は下記の3ライン

★スタンダード(AC):5,775円
★漆 調(AC):10,500円
★コンチェルト(AC):15,750円

スタンダードは入門用の意味合いが強いライン

s.jpg

ティアーモ「スタンダード」、ナイト「スタンダルド」が
お値段的にも競合商品(量産工房&メーカー系)

このラインは正直似たり寄ったりで、個体差も大きくハズレを
引くと音程はひどいし、高音がでずらかったりする。

全体的な安定感はティアーモなのだけど、僕が試奏した
3-4本はなぜか高音が掠れ気味(風切り音が多い)だった。

結果、一番安定していたのが「ナイト」、殆ど差が無く
「ティアーモ」......→そして「POPOLO」という感じ。

入門用として手頃な値段のラインではあるけれど、個人的
には(本音)どのメーカーもおすすめできないんだよね~

このラインを入手しても(ゼッタイ)早々に満足できなく
なっちゃうから....。(上位ラインがほしくなってしまう。)

さて、次はミドルラインの「漆調」

u.jpg

見た感じは良い艶があり、そこそこ高級感はある。

でもラッカー臭が強く僕はかなり気になった。

このラインの競合商品はアケタ(T-5C、S5-C)と
ナイトのアンサンブルかな
(ティアーモはこのラインがない)

「漆調」は音の立ち上がりも良く音色はクリア

だけど柔らかさも併せ持っていて本格的な演奏にも
対応できるレベルだと思った。

ただ、なんとも高音が出ずらい...(ネックかな~)

4本ほど試したけど全部同じ傾向、胸に抱え込む姿勢で
吹くとなんとか出てくれる...という感じだ。

たまたまかもしれないけど在庫していたアケタはどれも
鳴り、響きがすばらしくピッチも安定

音色の深みは他2メーカーと比較すら出来ない感じがした。

このラインはコスパ的にも「アケタ」が飛び抜け、続いて
「POPOLO」、「ナイト」という感じ。

ただ高音の出しやすさはナイトのアンサンブルの方に
分があると感じた。

最後は高級ラインである「コンチェルト」

c.jpg

黒陶(炭化焼成)モデルであり見た目にも高級感がある。

握ったときの質感も良く、重量バランスもgood!

吹き口に唇をあてた時の感触も良い(僕的に重要)

3ラインの中では一番息量が必要だけど、音色は黒陶
独特の柔らかさがあり、響きも円やかだった。

ティアーモの黒陶よりも音色は繊細な感じ...。

ピッチも安定しており息スピード変化への追従度も高い。

高音部はやや優しく息を入れてあげれば吹く角度を
あまり気にせずとも綺麗な音色を奏でてくれる。

全体的によくまとまったオカリナだと思った。

15,000円付近のオカリナは所謂「工房系」の標準ゾーン

「亜音」、「木村」、「インフィニティ(みるとさん)」
「さくら」、「ピエタ」、「早川」、「心」、「天音」、「悠」、
「風雅」...etc

と、個性溢れるオカリナがたーくさん...。

その中でも「POPOLO・コンチェルト」は十分個性的だし、
安定性、演奏感共に優れていると僕は感じた。

「亜音」の次におすすめできるオカリナかも
(1.5万付近のオカリナでは)
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

ルミガン
ラシックス