オカリナの低音部(ラ、シ)を奇麗に出すのは、高音部よりも難関? [オカリナ雑感&How-to]

オカリナのAC管は高音部「ミ・ファ」をクリアに出すのが一般的に難しいと
されています。

AC管を選択する際に「高音部の出しやすさ」が重要なチェック項目になって
いるのは事実ですし、メーカーや工房も歌口の改良等で色んな工夫をされて
はいるのです。

さて・・・・、今更ではありませんが~

低音部「シ、ラ」を奇麗に出すこと・・・

これもまた入門者にとって大きな関門ですよね~。

高音(ミ、ファ)を出す際に息質や角度を意識せず、クリアに出せる性能を
持ったオカリナが巷に出てきたので、それを選択すれば「高音出な~い」の
呪縛からは早々に解き放たれます。

しかし、低音部の「シ、ラ」は・・・そうはいきません。

もちろん、低音部が出やすい個体もありますが、こればかりは、しっかりと
感覚を身につける必要があると思います。

その前に~

低音「ラ」のトーンホール位置と運指が大まかに3つ!
(・・・あることはご存じかと思います。)

◆アケタ式(最低音「ラ」→右手の人差し指、第Ⅱ関節の腹部で押さえる)

◆ティアーモ式(最低音「ラ」→右手の人差し指、指先の腹で押さえる)

◆ナイト式(最低音「ラ」→左手の中指、指先の腹で押さえる)

皆さんが、メインに据えているオカリナはどのタイプでしょうか?

正直、アケタ式が一番非効率(押さえにくい)だと個人的には思ってます。

ナイト式かティアーモ式かは出会いや、好みに寄りますが・・・

僕は運指的に応用が利く、ティアーモ式がベターじゃないかな~・・・
と思ってはいるのです。(異論はあるかとは思いますが)

それは、なぜか・・・(ちょい構えテクニックも)

①入門時は特に、低音の「ラ、シ」が別指で、トーンホールを押さえる角度も異なる
・・・このことを意識できても、指がナカナカスムーズに反応してくれません。
その点、ティアーモ式は左手の人差し指と中指ですのでトーンホールを押さえる
角度がほぼ同じこともあり、違和感がありません。
運指コンビネーションも自然です。(あと、早いパッセージにもゼッタイ有利!・・・
詳細はまた次回)

②低音部を出し安くする「構え的テクニック」ですが、僕は「ラ、シ」を吹くとき
(ティアーモ式) 僅かに下向き+右手のオカリナ先端部をちょっとだけ(5~10度ほど)
前に突き出します。 (極論ですが リコーダーの構え的)

そうすると、人差し指と中指を真っ直ぐに伸ばすだけで低音部のホールを楽に
押さえることが出来ますよね~

オマケとして・・・このスタイルを身につけるとアケタ式も違和感なく押さえられ
ちゃうのです。

なので、僕的にはティアーモ式がおすすめなんです~

さて、重要なのは息の使い方

決して「フゥ~」と吹き込んじゃ~いけません!

ここでこそ、「裏息系」が必須!

喉の奥から暖かい息を送り込んであげてください。

息を入れるときは「トゥー」ではなく・・・「ロォー」とかの「オ」系統

唇と頬の筋肉を緩めて(通常よりも膨らむ)、やさし~く、優しくです!

どうでしょうか?

入門者の方は、地道な練習で感覚を掴んでくださいね~
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