火山系オカリナの停滞に思う [工房系オカリナ]
僕がオカリナという楽器に出会ってから15年ほど経つが、工房系のオカリナは凄まじく進化を遂げたと思っている
構造的な問題で音が出ない個体は今は殆ど無いと言って良いだろう
多くの工房は「吹きやすさと、音色&響きのバランス」を上手くとっていると思う
また、新興の工房は後発なりの深い研究が為されており、先進的でグッドバランスなオカリナをプロダクトしてくれている
そういった意味ではオカリナの未来は決して暗いものでは無い
安定感があり、老若男女が吹きやすいオカリナは間違いなく増えてきた
僕が憂慮しているのは、オカリナの歴史を作り上げてきた火山直系工房とアケタの停滞である
「オカリナの原点を踏襲」するという使命とプライドが進化することを拒んでしまったのかも知れない
「オカリナ本来の音色と響きを守る」という行為は、時代の変化とは逆行することでもある
結果的に「難解なオカリナ、吹きにくいオカリナ」というレッテルが貼られてしまっている
残念ながら「火山系オカリナ」の「響きの特性」をしっかりと引き出して演奏できる方が激減してしまっている状況だ
また「火山系オカリナ」をメインで演奏するプレーヤーは無いに等しい
確かに「火山系」は初心者では操るのが難しい
それでも個人的には、いやオカリナ界として「守らなければならない音色と響き」なのだ
オカリナファンが「古くて新しいオカリナの価値観」に気づいて頂けることを願っている
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