おかりな「庵」の新作AC管 その劇的変化、表現力に感動! [工房系オカリナ]

おかりな「庵(いおり)」さんの新作・AC管とのご縁を新年
早々にちょうだいしました。

写真1.jpg

AC~SCまでの基本ラインを保有した経緯があるけど、一貫
して女性作家らしい繊細で、清らかな音色が根底にあります。

吹奏感は女性&弱息の方に適しており、高音部は優し~く
平坦な息で音程を合わせることができる。

写真2.jpg

ただ、一般的な息量を持つ男性がこの手のオカリナにアプローチ
すると、特にAC管は高音部が掠れやすく、低音部のピッチ
コントロールは必然的にキビシクなる。

優しい裏息を安定的に供給できる力量があれば、このオカリナの
良点を最大限に活かせるのだが・・・

ふつーに「難解系」へ位置づけられちゃいそう

僕はこの「庵」、特にAC管のピュアな音色と響きが大好きで・・・
できることなら、ライブで使用したいとずーっと模索してきた。

しかし、拡散力(マイク無しではキビシイ)、弱息を安定コントロール
する必要性を考えると・・・・どうしても踏み切れなかった


ここからはあくまでも僕の個人的、奏法観ではありますが・・・

息のアプローチが平坦的(低音~高音まで、ホボ同じ息スピード)
なオカリナは、息の弱い方や初心者の方にとって・・・

まぁ~・・・とっつきやすくはある。

しかし、表現力を求めようとすると(次のステップ)、いきなり
大きな壁に突き当たってしまうわけ

盛り上げたい高音部のフレーズでチョイっとフォルテの息を送り込む

な~んてことしちゃうと、息圧に追従できずスグ破綻

盛り上げたいシーンで「弱息」モードじゃ、聴衆に情熱が届かない

一概には言えないけど、息質、息圧への追従度が高い=

息質変化を破綻せず捉え、表現力ある音色と響きへ転換、紡ぎ
出していく

このことが「唄える」オカリナとしての、重要要素に(僕は)に
なってるのです。

ただ「響き系」オカリナはこのバランスが非常に難しいというか

ライブとなると「安定性/追従性」、「表現力」のどちらかを捨て
なくちゃいけなくなる(アクマデ僕は・・・)

音の拡散力+前進力、安定感ベースの表現性とか全てを求めちゃうと
「響き系」はライブでは・・・マ~ズ使えなかった(過去形)

その中でも唯一条件を満たす個体が存在したのが「ピエタ」であり、
今は僕のメインとなっている。


さーて、そろそろ本題です・・・。

この新作「庵」のAC管だけど・・・良い意味での「衝撃的変化」

いや、「劇的進化」があったのです。

一吹きして「ビックリ」・・・後に興奮というか異常なほどの高まり
感がわき上がってきました。

もう~「ライブでスグに使いたい!」

誤解を恐れずに言うと・・・

「ガラス細工のような、繊細な精神を持つ少女」が、「しなやかで
柔軟性のある大人の女性」へと変化したような

あくまでも僕の個体ですが・・・

過去、試してきたAC管とは全く特性が異なっていました。

まず音色・・・

「繊細でやさしくクリアな・・・」から、「芳醇で豊かな・・・」へ

また、僕が保有したAC管より全音域に於いて息量が必要となって
おり、特に高音部は1.5倍マシレベルの感覚だ。

これは、決してマイナスではない

高音に向かうにつれてしっかりと「息スピード」をあげていくことで
ピッチが合うタイプへの変容だ

格段に息圧変化への許容が拡がったということ=表現力増し

これなら、多少息圧が強め、ラフな方・・・男性にもお奨めできる。

特に高音部「ミ、ファ」は感情を込めてffでバーンとアプローチしても
しっかりと支え、響かせてくれる。(掠れること無くクリアに)

「追従力」と「拡散力」を得た、チョー響き系オカリナへと変化・・・

いやいや「進化」したのだ。

この新作「庵」AC管は初心者の方、弱息の方にはやや、敷居が
高くなってしまったかもしれないが・・・

「響き」と「表現力」を両立した【チョー唄える】オールラウンド
オカリナとして「演奏家」の意志にしっかりと応えてくれるはずだ。


◆「庵(いおり)」:AC管<最新>の音色サンプルをチョイ吹きでアップ
 しときました~・・・ご参考に!(シビアに吹いてないので音程ズレズレwww )


コメント(5) 
共通テーマ:音楽

コメント 5

jupicentue

庵さんとはよく連絡を取ってるんですが、
秋のフェスタ参加直前に主力へ向けもう一歩の詰めを埋めるべく表現力を加味すべく息の落差を付けることで最高レベルの演奏性に煮詰めた話を今回の改良点に加味したのかな、って気がします。

個人的には旧モデルも音程抜きに高圧に耐えられる特性があるならば、そういう特性に微調整は可能なのではないかと考えてます。










by jupicentue (2015-01-10 23:49) 

ぴろりん

こんにちは
私も今回初めて庵のMCを入手しました。

AC管選びはいつも悩みの種で
私の場合は息の燃費・音色と響き・音の広がりという順番なのですが、arataさんの感想を参考にさせて頂きながら庵に着目しました。
ところが自分で吹いてみると、高音に向けては思った以上に息を入れる感じ、プラス、結構な拡散力があるように思え、 エッ・・・! アレレ・・・???
(もしかしたら、私の吹き方が悪いのかなぁ・・・)と不安になっていたのですが、今回のコメントを見て安心しました。
やはりそうだったんですね。

庵の製作者さんは、オカリナで歌うことを意識した調律をされているよう感じます。
同じ吹き方で、一音一音チューナーとにらめっこするのではなく、気持ちよく曲を吹いた時にピッチが合うように調整されているように思います。
音階を吹いた時に最高音まで鳴らせても、フレーズの中では上がり切らない・・・を、上がり切って且つ、響く! を叶えてくれました。
結果的に、私の気持ちよりは息を多く必要としますが、このくらいの息のAC管の中では、素晴らしく良く歌い、綺麗に響いてくれる一本ではないかと思います。

私を庵と引き合わせてくれたarataさんに
改めて感謝デス。
 【。+゚ぁりヵゞとぅご±゛ぃまUナ=。+゚】ヾ(・ω・`o)
by ぴろりん (2015-01-12 21:53) 

arata

<再掲載>

今日は初めてメールいたします。
渡部 公博と申します。四国愛媛松山に住んでいます
昨年11月貴方様のブログに出合い最初から読ませていただきました。
私は、66歳 男 オカリナを習い始めて5年になります。
指導していただいている先生は女性ですがとても丁寧で、私てきには
とてもよい先生に恵まれたと思っております。
年寄りの趣味で指も思いどうりに動きませんので、
3年習ってだめだったら辞め様と思っていましたが
何とか続けております 貴方の書かれれいるものはプロの心意気を
感じられるもので、とても参考になります。(気持ちで)
現在アウロスCを使用しております。
そこで、質問ですが、歌で裏声はわかりますが、ウライキ オモテ息
の意味 出し方が理解出来ません 出来ればご指導戴きたいのですが
メールアドレス  (削除)
それと、先生の使用アウロスは、現在のものよりやや大きく重いのですが
高音ド、レがとても柔らかく優しいのです 吹き方の差だと理解しておりますが、
先生は慰めに、此のオカリナは私も好きで もう生産されていないから、
今のとは違いますオカリナのせいですよと言われます。
高音のまろやかなオカリナでお薦めは、御座いましたらお教えください
宜しくお願い申し上げます

by watanabe kimihiro (2015-01-18 06:48)

by arata (2015-01-18 14:06) 

arata

ぴろりんさん こんにゃちはー

新作の庵オカリナにぴろりんさんと同様の感想を
待たれ方(複数から)から・・・メール頂いきました。

そうなんですよ~、変化というか進化してますね~

初期の透明感溢れる音色が好き!・・・ってな方も
いらっしゃいまして

今後の庵さんの方向性を温かく見守り、応援しませう!


by arata (2015-01-18 21:09) 

MatAtople

Priligy 30 Mg Prezzo http://buycialisuss.com - п»їcialis Levitra Economico <a href=http://buycialisuss.com>Buy Cialis</a> Cialis Online Us
by MatAtople (2020-02-25 00:21) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

ルミガン
ラシックス