小川オカリナの根底にある「メソッド=おがわオカリーナ奏法」は一読の価値あり! [工房系オカリナ]

最近、なぜか関東にお住まいの方から「小川オカリナ」ってどうですか?
・・・という漠とした質問をメールで受けることが増えてきました。

濃~い「オカリナ・ファン」でしたら、小川オカリナの名前を聞いた
ことはあると思うのですが・・・

さて、どうようなイメージを持たれているでしょうか?

実は、数年前から「小川オカリナ」・・・っていうか、製作者さんに
対する軽いネガキャンを各本面から聞いてはいたのです。

ううーん、僕は直接製作者と面識がないので、なんとも言えませんが・・・
僕が「小川式メソッド」に関して質問をメールでさせていただいた時は
とても真摯に返答してくれたことを覚えています。

3年ほど前に、某楽器店のオカリナフェアで「オカ友」さんの私物を
試奏させていただいた経験があるのですが、「高音部の対応にやや
癖はあるけど、クリアで優しい音色&響き」

「おおー好み!、響き系だぁ」・・・と思いました。

まあ、カンターレと同タイプなので、この時は保有するには
至りませんでしたが


ところで~

過去、「小川オカリナ」の件で一番質問が多かったのは・・・

「とにかく高音が出ない」・・・「全く出ない」・・・でした。

みなさんは、ヤフオクや通販(作者から直接では無く)で、レアだからとか
何ーも考えずに(興味本位で)購入されてたみたい

昨日、オカ友さんの好意でお譲り頂いた「小川オカリナ・AC管」が手元に
届きました。(たぶん、古いタイプの個体です。)

あらためて、思ったことは・・・

このオカリナは「小川氏」のメソッドをベースに、直接指導を受けられる
方への・・・

「専用」オカリナだと強~く認識!

フルート奏者でもある小川氏はご自分のHPで、自身のオカリナ理論、
メソッドである「おがわオカリーナ奏法」を公開されています。

実は僕・・・小川氏のメソッドをかなり前から熟読しており(賛同できる
内容が大半で)理論的な部分やオカリナに対する姿勢は大いに共感(納得)
しています。(クラシック音楽異論、クラシック的練習方法を思いっきり
展開しているので、合わない人は徹底的に合わないでしょう・・・)

ある工房や奏者、メーカーに対して「耳痛い内容」も多く書かれているので
狭いオカリナ界では「バッシング&ネガキャン対象」になるのかもしれません。

さて、本題に入りますが・・・

まず、小川オカリナは、「小川氏の理論に基づいて」製作されています。

もっとはっきり言うと・・・「小川メソッド」を具現化するための「専用オカリナ」

なので、「おがわオカリーナ奏法」=小川メソッドを知らずして、この
オカリナを吹きこなすことはできません。

まず、基本的な構え~高音部への運指切り替え~高音部(ミ、ファ)への
独特な(左脇に引きつける=カンターレと同じ)アプローチ等々

小川オカリナメソッドを実行しやすい「全体的な大きさ~形状~管の長さ」
になっているのです。

特に小川オカリナは「おがわ式持ち方」という、ACだと「ソ」の音から
掌で支えるという・・・ある意味「特殊」な構え~運指となります。

なので、非常にオカリナの丈が短いんですね。

それを知らないで「宗次郎」スタイルで支えようとすると、異常なほど
扱いにくいオカリナになってしまうんです。

知らない・・・ということは・・・ですね~

あと、僕が一番注目していた理論、奏法ですが・・・

小川氏は10年ほど前からAC管の「高音部の問題をクリアするために
胸に引きつける=歌口外圧の胸の反射利用」をしっかり表明していました。

ですので、小川オカリナはカンターレと同じ「(左脇)構え」をして高音部
をアプローチすることが必須なのです。(そのように作られている)

かつ、裏息も必須ですよ!

それを、理解してアプローチしないと、高音部は全く出すことができません。
(構え・・・特に空気の流れ、吹き角度、息質にシビアに反応し、高音部の
息圧許容ゾーンは極めて狭いです。)

また、オカリナを「響かせる(口中~のど~頭、全身を共鳴体として)」という
原理、手法にも触れています。

そして、氏は「AC管のオカリナを真っ直ぐの構えで吹けるようにすることは
簡単だが<失うモノがある>ので敢えてそうしない」とも、述べています。

あらためて・・・小川オカリナに興味を持たれている方は・・・まず!

Webで「おがわオカリーナ奏法」をしっかり読み込んで下さい。

どう感じるかは、個人差があるでしょう。

メソッドに納得、賛同できる方は思い切って「飛び込んで=購入」も
いいんじゃないでしょうか。

なんとーなく興味がある程度したら、特性は「カンターレ系」・・・と
ここでは軽く述べておきます。

なので、「響き系オカリナ」を既にお持ちであれば・・・

敢えて冒険する必要はないかもしれません。

そもそも中途半端な意識で入手するオカリナじゃありません。
(まず、吹きこなせないで放置or転売)

しかし、「おがわオカリーナ奏法」は一読の価値があります!

初心者の方にも! ベテランの方にも!



コメント(8) 
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コメント 8

シゲシゲ

2年半くらい前に庵を入手した頃に、
「小川メソッド」のお世話になったことがあります。
庵は普通に吹いても高音は出ましたが、
掠れてあまり綺麗な音が出なかったので、
悩んだ末に行き着いたのが「小川メソッド」でした。
息の入れ方など、大変参考になりました。
尚、構えや指使いなどについては、
その半年後に出たみると氏の教本を参考に
今に至っています。
by シゲシゲ (2014-11-10 07:43) 

yamabiko

レアハウスにSF管の2タイプが出てたので興味を持ち小川オカリナのHPを確認しました。迷っている内にとうとう2本とも売れ切れとなりました。AF管はまだ残っているようですが。
このオカリナにより興味を持ったのは、「オカリナのクイズ」がきっかけでしたが、奏法のページをじっくり読んでな~る程と。カンターレとと共通した説明が多かったですし、ここのブログで感じている事とも共通点が多いなと非常に参考になりましたが、改めて今日ここでarataさんご本人の文章を読み確認できました。

by yamabiko (2014-11-10 08:10) 

デンスケ

私のオカリナの基礎は小川メソッドで勉強しました。
今でも、高音は右手は薬指小指で支えています高いF、E♭は右手だけで吹くこともあります。
体を喉、体を使って響かせるのは管楽器共通ですね。
by デンスケ (2014-11-11 18:50) 

arata

シゲシゲさん どうもですー
「小川メソッド」~みると式を応用されてるんですねー
お二方の教則、理論は僕的に数少ない「オススメ」です。
by arata (2014-11-15 20:54) 

arata

yamabikoさん こんにちは
そうですね! 僕の感じていることが小川メソッドと
近似していて・・・ビックリ&感動したことを覚えて
います。小川オカリナを入手したのはかなり、後に
なってしまいましたが、「理論に基づいた・・・追求した」
特別なオカリナだと感じています。
by arata (2014-11-15 20:57) 

arata

デンスケさん おーーー
小川メソッドで基礎を勉強されたんですね!
僕も他の管楽器(ユーフォニューム、フルート)
も経験があるので、身体を使って響かすという
考えは納得なんです。
今後とも、宜しくおつきあいくださいませー
by arata (2014-11-15 21:00) 

yamabiko

おはようございます。
謎に続いて秘密のオカリナと最近は探偵ごっこに陥ってしまいそうです。
さて、昨夜からもう一度小川オカリナのHPを訪問(探偵ごっこの一環)して、アドバイスをクリックして一人笑いをしてしまいました。
http://www.fl-oca.com/op/adobaisu.htm
こんど、どこかでやってみようっと。
(いっそう興味が小川に湧いてきましたが軍資金が乏しい(涙)。)
ブラスでユーフォニュームやっておられたのですね。私がやっていた頃はバリトンと呼んでいましたね。部員数の事もありバス(チューバ&スーザ)へ乗り換えさせられました。
by yamabiko (2014-11-25 09:00) 

MatAtople

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